- 前モデルから変わったところは?
- KTM 390DUKEとの違いは?
- なんかNUDAっぽくない?
ハスクバーナ・モーターサイクルズ・ジャパンのネイキッド、「Vitpilen(ヴィットピレン)」と「Svartpilen(スヴァルトピレン)」の2024モデルが発表されましたね!
ハスクバーナがKTM傘下になり、ちょっぴり寂しい気持ちでいましたが、2024年モデルをふと見ると、なんだかNUDAの面影が。。。
そこでこの記事では、NUDA900Rをこよなく愛す私の目線でハスクバーナのネイキッド、ピレンの魅力や前モデルからの変更点、兄弟車のKTM DUKEシリーズとの違い、スペックの比較をしてみました。
ぜひ、最後までお付き合いください!
Vitpilen(ヴィットピレン)とSvartpilen(スヴァルトピレン)がモデルチェンジ!
VitpilenとSvartpilenは2017年のミラノショー(EICMA)で発表され、斬新なデザインから高い注目を集めたのは記憶に新しいですね。
そして、2020年にはリヤシートの快適性を向上させるマイナーチェンジが行われ、2024年2月ついにフルモデルチェンジとなる2024年モデルが発表されました!
フルモデルチェンジなので、前モデルとはまったくの別物ですが、何がどうかわったのか、具体的に見ていきましょう。
ちなみにピレンシリーズの名前は、「Vitpilen」は「白い矢」で「Svartpilen」は「黒い矢」問意味じゃ。
由来は、1955年に発売された「シルバーピレン」すなわち「銀の矢」からきておる。
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ココが違うよ2024ピレン401
ピレン401のベース車両は一足先にフルモデルチェンジが発表されたKTM 390DUKE。
390DUKEは前モデルから大きく進化しているので、ピレン401ももちろん大幅な進化をとげました。
デザインが大幅変更
ここは賛否が分かれるところですが、かわいらしいスタイルから、キリッとしたネイキッドらしいスタイルに生まれ変わりました。
従来モデルから好き嫌いが分かれるデザインだったので、この変更が受け入れられるかはわかりませんが、個人的には好きです。理由はのちほど。
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排気量が373 → 398.6ccにアップ
新世代のLC4cエンジンに進化し、ボア89mmはそのままにストロークが60 → 64mmに増えたことで、最高出力は43.5PS/9000rpm → 45PS/8,5000rpm、最大トルクは3.77kg-m/7000rpm → 39Nm/7,000rpmに増加。
パワーが上がったとは感じにくいかもしれませんが、間違いなく従来モデルよりトルクが太くなって乗りやすそう。
電子制御でかしこくなった
新たにライドモードが搭載され、普段は「Street」で悪天候時は「Rain」とエンジンの特性を変えることができます。
ほかにもイージーシフトをはじめ、コーナリングABS、MTC(モーターサイクル トラクション コントロール)を標準装備。
MTCはライドモードによって個別の制御を行い、オフにすることもできます。
さらに、後輪のABSをオフにできる「Supermotoモード」も搭載。
同クラスの国産バイクを寄せ付けない、ぜいたくな電子制御がラインディングをサポートします。
シート高が835 → 820mmにダウン
国産メーカーに比べると、シート高が高いのが海外メーカーのバイクに乗る悩みどころでしたが、2024モデルはシート高が-15mmダウンしました。
シート高は下がりましたが、最低地上高は+10mmアップしているので安心感が増しています。
足つきが良くなったのはもちろん、走行中も低重心化による安定性が向上しました。
KTM 390DUKEとの違い
大きく違うのはやっぱりスタイル。
ピレンはすべてのシリーズでモダンな印象を受けますが、ベース車両のKTM 390DUKEは近未来的なスタイルが特徴です。
知らなければ、ベース車両だと気づかないくらい方向性が違うバイクになっています。
スタイル以外には、一部の電子制御が異なっているのも見逃せません。
オプションになりますが、390DUKEもイージーシフトは取り付け可能で、価格は37,049円。
ローンチコントロールをピレン401に取付できるかは分かりませんでしたが、活躍する場面は少なそう。
車両価格は390DUKEの方が10,000円ほど安いですが、電子制御の違いを考えるとピレン401の方がお得感がありますね。
Vitpilen401 / Svartpilen401 / Svartpilen250 スペック比較と価格
Vitpilen401 | Svartpilen401 | Svartpilen250 | |
シート高 | 820 mm | 820 mm | 820 mm |
最低地上高 | 180 mm | 180 mm | 180 mm |
車両重量 (燃料無し) | 154.5 kg | 159 kg | 154 kg |
燃料タンク容量 | 13 L | 13 L | 13 L |
エンジンタイプ | LC4c 水冷単気筒 | LC4c 水冷単気筒 | LC4c 水冷単気筒 |
排気量 | 398.6 cc | 398.6 cc | 249 cc |
ボア×ストローク | 89 mm×64 mm | 89 mm×64 mm | 72 mm×61.2 mm |
最高出力 | 45 ps (33 kW) @8,500 rpm | 45 ps (33 kW) @8,500 rpm | 31 ps(23 kW) @9,500 rpm |
最大トルク | 39 Nm (3.9 kgm) @7,000 rpm | 39 Nm(3.9 kgm) @7,000 rpm | 25 Nm(2.5 kgm) @7,500 rpm |
キャスター角 | 66 ° | 66 ° | 66 ° |
ブレーキ | F: 320 mm/4pot R: 240 mm/1pot | F: 320 mm/4pot R: 240 mm/1pot | F: 320 mm/4pot R: 240 mm/1pot |
タイヤ | F: 110/70ZR17 R: 150/60ZR17 | F: 110/70ZR17 R: 150/60ZR17 | F: 110/70ZR17 R: 150/60ZR17 |
価格 | \799,000(税込) | \799,000(税込) | \710,000(税込) |
Vitpilen401 | Svartpilen401 | Svartpilen250 |
Vitpilen401はバーハンドル、キャストホイールに変更
従来モデルよりもオンロードテイストなデザインになりました。
もとは幅広のセパレートハンドルでしたが、Svartpilen401より低めのバーハンドルに変更されています。
従来モデルのセパレートハンドルは、スポーツ性能を追求というより、見た目重視な印象を受けたので、バーハンドルに変更したのはよかったと感じます。
ホイールは6本スポークに変更されました。
タイヤは「MICHELIN POWER 6」というスポーツタイヤ寄りのツーリングタイヤ。
Svartpilenは401 / 250の2モデル
Svartpilen401
従来モデルから継続してオフロードテイストを前面に出したデザインです。
Vitpilen401と比較すると、バーハンドルの形状と高さが違うことと、フロントフェンダーとタンデムバー、メーター周りの形状が異なっています。
重量はタンク上部のラゲッジラックやタンデムバーの影響で4.5kgほど増量。
ホイールは従来モデルと同じくメッシュホイールで、タイヤは「PIRELLI SCORPION Rally STR」で、オン/オフツーリング用のブロックタイヤを履いています。
Svartpilen250
Svartpilen401にKTM 250DUKEのエンジンを積み、装備のクオリティを少し落としたモデル。
Svartpilen250と401の車両価格は8.9万円ほどしか変わりませんが、車検がめんどうな人には250は良い選択肢だと思います。
ただ、オフロードテイストが持ち味だったのに、ホイールを6本スポークにしたのはちょっと理解できない。
メッシュホイールが苦手な人にはいい変更点になりそう。
タイヤは「MRF REVZ-C」という聞きなれないメーカーですが、インドの会社だそうです。
トレッドパターンは、オフロードも意識してるようなデザインになっています。
新デザインからはNUDA900の面影を感じる
2024モデルのピレンシリーズのデザインが「個人的には好きだな」と思った理由は、そこはかとなく感じるNUDA味によるものだと気づきました。
特に、Vitpilen401からは強く感じたので、NUDAカラーに変更してみたところ・・・
おわかりいただけただろうか。
横に張り出したタンクやフラットに近いシート、トレリスフレーム、飾り気のないデザインなど、共通点を多く感じます。
むしろ、ピレンシリーズの始まりがシルバーピレンを意識しているので、2024ピレンシリーズからは赤ハスク時代を意識したのかもしれません。
オフ車とはまた違う、タンクが目立たないフラットなデザインはやっぱりいいですね!
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Svartpilen801は発売されるのか!
先日、Svartpilen801が本国で発売されました。
ベースはKTM 790DUKEで、ハスクバーナとしてはNUDA900R/900ぶりのパラレルツインを積んだストリートモデル。
タイヤはDucati Scramblerと同じ「PRELLI MT 60 RS」。
Svartpilen801はなぜ「Svartpilen」と名付けたのかよくわからないシルエットをしていますが、よくわからないバイクという点ではNUDAっぽいといえばぽい。
Svartpilen801は790DUKEのような近未来的なデザインより、落ち着いたモダンテイストなデザインがいい人には刺さりそうなバイクと感じます。
日本での発売については、現時点でSvartpilen801は2024年4月以降に発売開始予定ですが、ピレン125シリーズは日本未発表なので、2024年発売は絶望的。
でも、今後の売れ行き次第では日本でもピレン125の発売はあり得そうです。
まとめ - 普通っぽくなったけど逆にアリ –
Vitpilen401とSvartpilen401/250の2024モデルをご紹介しました。
従来モデルと比較して、良くも悪くも万人受けするデザインになってしまいましたが、性能は間違いなく進化しています。
個人的には今のデザインの方が好きなので、一度は実車を見てみたいと思いました。
発売時期はSvartpilen401/250は2024年3月、Vitpilen401は同年4月です。
試乗だけのつもりが、気づけば契約していた・・・なんてことにならないよう、先に愛車の見積もりをしておくのも良いのではないでしょうか。
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ではまた!
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