ヘルメットはメーカーや形がたくさんあってどれを選べばいいのかわからない!そんなあなたに種類別メリット&デメリットと選び方のコツをご紹介します。さらに、今までにカゲモトが使用した歴代のヘルメットレビューをお届けします。
着用しないと交通ルール違反!バイクライフの必需品【ヘルメット】
高価なものだし頻繁に買い替える物ではないのでお気に入りのものを選びたい。ですが種類もデザインもたくさんあって、ヘルメット迷子になっている人もいるのではないでしょうか。
ヘルメットとバイクは切っても切れない相棒。どうせ着用するならテンションの上がるヘルメットを見つけたいですよね。この記事を読んで自分が何にテンションが上がるのかを発見できれば、きっと満足できるヘルメットが見つかるはず!
ヘルメットの種類と特徴
ヘルメットは法律で具体的な指定はありませんが安全規格に適合したものを使用することが推奨されています。さすがに工事現場用や自転車用のヘルメットを使用すると違法になってしまうので当たり前ですがバイク用ヘルメットから選ぶ必要があります。
そんなバイク用ヘルメットの種類は大きく分けて4つ。それぞれにメリットとデメリットがあるのでまとめてみました。
フルフェイス
X-Fifteen | FULL-FACE HELMET|ヘルメット SHOEI
頭部全体を覆う形状で安全性が高くプロライダーも使用しています。シールドは無色のものからスモークタイプやミラータイプに交換が可能。インナーバイザーという収納式のサングラスが搭載されたモデルもあり、まぶしい日も安心。プロライダーのレプリカモデルもたくさんあってスポーティな印象がありSS系にはベストマッチ!
●メリット
何といっても防御力の高さ。頭の先から顎まで覆っているので安心感はピカイチで飛び石や虫アタックからも守ってくれます。風切り音も少なく比較的静かなので運転はもちろん、インカムの通話や音楽に集中できます。忘れてはいけないのが防寒にもなること。
●デメリット
頭部全体を覆う形状から重量はやや重め。夏は蒸れやすく冬はシールドが曇りやすいので送風機能や防曇機能があるヘルメットを選ぶのがよいでしょう。
オフロード
オフロード|Arai
頭部全体を覆う形状はフルフェイスと同じですが、日差しや飛び石などから守ってくれるバイザーが付いているのと呼吸がしやすいよう口部分が前方に飛び出しているのが特徴。ゴーグルの使用が前提のシールドがないタイプとシールドタイプがあります。名前の通りオフ車との相性はバツグン。もちろん公道でも使用できます。
●メリット
防御力の高さはもちろん、呼吸のしやすさを経験するとフルフェイスが苦しくてたまらなくなります。ゴーグルを使用すれば激しい運動をしない限り冬でも曇ることはありません。重量はフルフェイスと比べて軽いものが多い。
●デメリット
便利なバイザーは風にあおられがちで、隙間が多いので風切り音は大きく高速走行には不向き。ツーリングメインなら高速走行も考慮されたシールドタイプを選びましょう。形状やデザインが派手なものが多く好みが分かれます。
オープンフェイス(ジェット・ハーフキャップ)
AGV X70 007-FLAKE GREY | AGV ヘルメット
保護部分を最小限にすることで軽量で解放感があります。視野の広さやコミュニケーションの取りやすさから交通機動隊の白バイにも採用されています。デザイン性やファッション性が高いタイプが多いのでハーレーなどのクルーザーやレトロなバイクとの相性が良いように感じます。
●メリット
顔を覆うものが何もないので呼吸がしやすく蒸れにくい。気軽にかぶれる。シールドやバイザーの取り付けが可能なものや、お気に入りのゴーグルやサングラスを使用するなど自分好みなスタイルで使用することができます。着用したままでも水分補給などができるのはとても便利。
●デメリット
フルフェイスなどに比べて安全性が低いのが最大の弱点で顎への防御力は皆無。
ハーフキャップは排気量125cc未満での使用が強く推奨されています。
システムヘルメット
RYUKI|RYUKIシリーズ|KABUTO
見た目はフルフェイスと同じですが、ワンタッチで前面がガバッと開きます。フルフェイスとジェットのいいとこどり。
●メリット
フルフェイスの安心感とジェットの快適さを併せ持っています。
●デメリット
構造の都合上、外観が大きくなり重量も重くなってしまい、フルフェイスと比べると安全性は劣ってしまいます。
選び方のコツ ー自分のテンションが上がるポイントは何だ!?-
ヘルメットは安全のため、法律を守るために着用している人がほとんどで、好きでかぶっている人はあまりいないのではないでしょうか。
そこで、自分のテンションが少しでも上がるポイントが何なのかを考えてみましょう。実は譲れない何かが見つかるかもしれません。
メーカーから選ぶ
メーカーによってそれぞれに特徴があり強みも違ってきます。国産メーカーは頭部とのフィッティングがよく快適なものが多いですが、海外メーカーのデザインは新鮮です。すべてをまとめると量が多いので量販店で試着しやすいメーカーを中心に特徴をまとめました。
ちなみに、海外メーカーを選ぶ場合はアジアンフィットがあるかどうかもポイントじゃ!骨格の違いから頭にフィットせず、こめかみや耳が痛くなってしまうことがあるんじゃよ。
SHOEI
言わずと知れた日本のメーカーで国内シェアNo.1。高機能でデザインにも妥協はありません。空力性能が高い(空気抵抗が少ない)スポーツ走行向きのモデルから、優れたデザインのモデルまで様々なラインナップがあります。
Arai
皆さんご存じ日本のメーカーでシェアでは2位ですが、レースシーンでの使用率はSHOEIに負けていません。その理由は独自のヘルメット形状で安全基準以上の安全性を追求しています。
OGK KABUTO
もちろん日本メーカーです。安全性や機能性は申し分ないのに価格がお手ごろでコスパがとても良いのが魅力です。安全面はもちろん軽さも重視するユーザーに寄り添った設計がされています。
AGV
イタリアのメーカーで2輪レースのmotoGPではシェアNo.1。「ヘルメットを内側からデザインする」という設計思想から、高い衝撃吸収性能や視野の広さ、コンパクトな形状が特徴。アジアンフィットの設定あり。
Bell
世界初のフルフェイスを開発した伝統あるアメリカのメーカー。現行モデルはもちろんですが、ビンテージモデルは今でも現役で人気。アジアンフィットの設定あり。
SIMPSON
こちらもアメリカのメーカー。一度見たら忘れられない独特なデザインが特徴。某アニメにも登場したのでご存じの方も多いかもしれません。こちらもビンテージモデルは現役で人気です。
用途やバイクとの相性
例えば「スポーツ走行をするなら空力性能の高いフルフェイス」「街乗りなら着脱しやすく視界が広いジェット」「林道なら呼吸がしやすいオフロード」のように用途に合わせてヘルメットを選んでみてはいかがでしょうか。また「スポーツタイプのバイクにオフロードヘルメットは合わない」というようなバイクとの相性もあるので愛車に乗っている姿をイメージすることも大事。
着脱のしやすさ
フルフェイスは防御力が高いかわりに着用しにくいものが多く、コツが要ります。脱ぐのも面倒に感じてしまうことも。街乗りではジェットなどのオープンフェイスが使い勝手はいいです。
他にも、あご紐にはDリング式とワンタッチ式があり、信頼性でいえばDリングがいいですが着脱のしやすさを考えるとワンタッチ式の方が楽です。
使い心地
通気性や防曇性、インナーバイザー、チンカーテン(顎の隙間風対策)など、便利な機能が必要かどうかもポイントです。機能が増えると価格は高くなりますしヘルメット自体も大きくなってしまうことがあります。ほかにも、インナーパッドが取り外せるタイプなら洗濯ができるので衛生的。
インナーパッドはメットの中にあるクッションのこと!(^^)!
バイク乗る時も化粧はしたい!インナーパッドがファンデで汚れたままは嫌だ!
簡単に洗いたい!
そんなわがままを叶えるためにはインナーパッドが取り外ししやすい方がGood!
取り外しにくいと結局洗濯しなくなる。
デザイン性
同じ種類のヘルメットでもモデルやメーカーが違えば雰囲気が変わります。最近ではレトロ風モデルも登場し選択肢は増える一方。海外メーカーのヘルメットはデザインに目新しさがあり何故か惹かれるものがあります。カラーも大事で単色やストライプ、凝ったデザインなど様々。バイクに合うかどうかも大事ですが、テンションが上がるようなお気に入りのデザインを選ぶのもアリだと思います。
カゲモトの歴代ヘルメットを選んだ理由とメリット・デメリット
ヘルメット選びの参考に私たちが今までに使用してきたヘルメットをご紹介します。選んだ理由とメリット、デメリットを熱く語ります。
カゲ美の場合
オープンフェイス|BUNBUN4649 ジェットヘルメット デザインラメ BLACK
●選んだ理由
バイクを買ったお店オリジナル商品で試供品としてもらい、当時乗っていたHONDAシャドウ クラシックとデザインの相性が良かった。他の人と被ることがなくラメが可愛い!
●メリット
化粧が落ちにくい、視界が広い、あご紐がワンタッチタイプで着脱が楽
●デメリット
首元がツーツーで冬や雨の日は寒いし冷たい、顎が守られていない(=安全面が不安)、インカムのマイクがハードタイプしか装着できない、風切り音が大きい(=インカムの音声が聞こえにくい)
フルフェイス|Arai RX-7X
●選んだ理由
バイクとの相性一択!当時乗っていたDUCATI Sucrambrar Iconと同じ黄色のヘルメットが欲しくて見つけた、黄色で統一することへの執念が強かった、かっこかわいかった、フルフェイスはかっこいいと思っていたので憧れが強かった
●メリット
フルフェイスなので着用時の密着感と安全性の高さ、インナーパッドの着脱ができ洗濯できる、雨風が入らず暖かい、インカムの音が聞きやすい、シールドにはね上げ式のサングラスが付いていて便利、頭上に風を入れる通気口があり夏に開けると涼しく感じる
●デメリット
着脱時も装着時も頬がグイーーってなるからブチャイクで化粧が落ちる、息苦しい、通気口があるとはいえとても暑い、重たくて首や肩が凝る
オフロード|SHOEI EX-ZERO【イーエックス – ゼロ】
●選んだ理由
カッコいいオシャレスタイルを目指して服装との相性を考えたトータルコーディネート、一目惚れ、試着した時に軽くて感動しその場で購入、シンプルなカラーでバイザーやステッカーでオリジナリティを出せる
●メリット
息がしやすい!軽い!インナーパッドの着脱がとても簡単、オリジナリティが出せる、シンプルなのでどんな服装にも合う。涼しい!
●デメリット
隙間が多く、風や雨が吹き込んで来る、備え付けのシールドだけだと風の吹き上げで目が開けにくい(高速走行は特に)ゴーグル必須!(これはメリットと背中合わせ、自分だけの組み合わせができるからなー。)風切り音が大きくインカムの音が聞こえにくい、隙間から石や虫に攻撃される、化粧が落ちる
カゲ太の場合
フルフェイス|Arai RAPIDE-IR 【ラパイド】(販売終了・モデルチェンジ)
●選んだ理由
サーキットでも使用したかったのでメーカーはAraiと決めていて、Kawasaki XANTHUSが古めのスポーツネイキッドだったのでレトロ感が似合うと思い即決!
●メリット
頭のフィット感がよく、転倒しても不安はないのはさすがArai。はね上げ式のサングラス【プロシェードシステム】が目新しくてカッコいい。ジムス◯イパーっぽい渋さがある。
●デメリット
逆にレトロ感のせいでバイクに合わないことがある。個人的に外車とは相性が悪く感じた。
RAPAID-IRの販売は終了してますが、RAPAID-NEOにモデルチェンジしました。さらにカッコよく、ネオレトロ味が増しました。
フルフェイス|AGV K3 SV
●選んだ理由
Buell XB9Rの購入に合わせて買い替え。当時はまわりと被らなかったので優越感があり、価格もお手ごろだったので選択。
●メリット
軽くて内装が赤いのがオシャレ。デザインも顎がシュッとしていてカッコいい!
●デメリット
インナーパッドが少し窮屈な気もしたけど、今ならアジアンフィットの設定があるので安心。グラフィックデザインが派手で飽きるかもしれない。
オフロード|AGV AX9(モデルチェンジ)
●選んだ理由
Husqvarna NUDA900Rへの乗り換えにあわせて買い替え。林道ツーリングも増えたのでオフロードメット一択。でも普段使いもしたかったのでシールド付きを探していたら断トツでかっこよかったので購入。スタイルがオンとオフで切り替えられるのもポイント。
●メリット
当時は日本での販売がされていなかったので優越感しかなかった。カーボンなのですごく軽い!単色を選んだことでカッティングシートでカスタムも可能!
●デメリット
試着が出来なかったのでサイズがちょっと大きかった。(今は日本でも取り扱いあり)同時に購入したスモークシールドが暗すぎるので夜はゴーグル必須。もう重いヘルメットがかぶれない!
オフロード?|TT&CO. TOECUTTER【トゥーカッター】
●選んだ理由
「人と被りたくない」「軽さは正義」これを満たすメットを探していると運命的に出会った。専用ゴーグルのベルトと専用バイザーが好みではなかったのでカスタム。
●メリット
人とあまりかぶらないしとっても軽い。そして帽体が小さくてスタイリッシュ!開口部を完全に覆う専用ゴーグルの設定があって雨風をガードできる!
●デメリット
口元が特殊な形状で手元が見えづらく、専用ゴーグルをしても風切り音はおおきい。左側面のブランドロゴがエンボス加工されていて目立つがインカムを取り付けるなら隠れる。
最後に
バイクの必需品、ヘルメット。使用する用途やデザイン、カラーなど選ぶポイントはたくさんありますが、長時間着用し続けるものだから頭にフィットするのが大事。試着してからの購入がオススメですが、試着ができない場合はしっかり採寸することはもちろん購入後にサイズ変更ができるかも確認しておくと安心。採寸の方法については各メーカーに詳しく記載があるので、お気に入りが見つかったら確認してみましょう。
最後まで読んでいただいたあなたがテンションの上がるポイントを発見できていれば嬉しいです。
さぁ!お気に入りのヘルメットを片手に旅に出よう!
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