- バイク写真をもっとかっこよく撮りたい
- プロっぽい写真にしたい
- すぐに実践できるコツを教えて!
愛車を撮影したけど、なぜか写真映えしない・・・そんな経験はありませんか?写真がイマイチな原因は機材ではなく、構図や背景の使い方にあることがほとんどです。
構図や背景を少し意識するだけで、写真のクオリティは驚くほど変わります。
そこでこの記事では、バイク写真が劇的にかっこよくなるオススメの構図と、バイクも映える風景の撮り方を解説します。スマホでもすぐ使える実践ポイントもご紹介。

構図と背景を工夫するだけで、あなたのバイク写真は確実に進化します。
バイク写真をもっとかっこよく撮るなら、最適なカメラとレンズ選びも大切です。こちらでオススメ機材をご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
トップ画像の答え合わせ

記事のトップ画像に使用している写真は、特徴的な壁の前で撮影した一枚です。しかし、地面や背景の線が斜めで、なんとも不安定で違和感があります。
しかし、撮影する位置を変えることで、背景を活かしつつ、劇的にかっこいい写真が撮れます!

つい、特徴的な壁を背景を大きく写したくなりますが、水平・垂直が取れていないため、不安定な印象を受けてしまいます。そこで、バイクと壁を斜めから撮ることで、不安定感をなくしつつ奥行きが生まれ、動きのある写真になりました。
このように、バイク写真を「ただの記録」から「かっこいい写真」に変えるためには、構図の工夫が欠かせません。構図を意識して整えるだけで、写真のクオリティが向上します。
バイク写真がかっこよく見える構図の共通点
自分が撮った写真を見返したり、SNSや雑誌を見たりすると、かっこいいと感じる写真には共通点があることに気づきました。共通点は以下の3つです。
- 主役が明確であること
- 写真全体のバランスが取れていること
- 余白が効果的に使われていること
かっこいい写真の共通点を意識し、実際に実践してみることが、写真を上達させるための近道です。それぞれの共通点について、具体的に解説します。
主役が明確になっている
1枚の写真の中で、何を見てほしいかを明確にすることが、かっこよさを決める第一歩。写真が印象に残るかは主役がはっきりしているかにかかっています。
主役が曖昧だと、見る側はどこに注目していいか分からず、印象がぼやけてしまいます。バイクが主役の写真を撮る場合、雑誌の表紙を撮るイメージで撮影してみてはいかがでしょうか。
たとえば、背景に目立つものが入り込んでいると、バイクが主役として機能しません。逆に、バイクが画面の中央に収まり、周囲がシンプルな構図であれば、自然とバイクが引き立ちます。
魅力的な写真を撮るために、まずは「何を見せたいのか」をはっきりさせることが大切です。
水平・垂直を意識している
バイク写真に限らず、写真の基本として「地平線や建物が傾いていないこと」は重要なポイントです。水平が傾いていると、なんとなく撮った感が出てしまいます。
たとえば、背景に地平線や建物があると、水平・垂直の基準となるので、わずかな傾きでも違和感が生まれやすくなります。特に海とバイクを撮影する際、水平線が傾いていると、不安を覚える人は多いです。
カメラやスマホのグリッド線や水準器を表示して、水平・垂直を常に意識しましょう。水平・垂直を意識するだけで、写真の質が向上します。

撮影後に傾きが気になったら「トリミング機能」で調整しましょう。
余白を取っている
バイク写真の余白は、かっこよさを引き出すために欠かせない要素です。写真に余白があることで、主役に自然と視線が集まり、写真全体が引き締まって見える効果があります。
たとえば、青空や海、山を広く入れることで自然の壮大さを表現したり、遠くへ伸びる道路と組み合わせることで、バイクが今にも走り出しそうなストーリーが加わります。
かっこいい写真とは、要素を詰め込むのではなく、見せたいものを際立たせるための引き算から生まれます。迷ったら一歩引いて、構図に余裕を持たせてみましょう。
バイク写真がかっこよくなる風景の活かし方
風景は、背景としてバイクを引き立てる役割を持つと同時に、写真の印象を大きく左右する重要な要素です。風景の活かし方として、意識すべき3つのポイントをご紹介します。
ごちゃごちゃ背景はNG

背景が散らかっていると、どれだけバイクがかっこよくても、写真の印象が台無しです。撮影場所に電柱や看板、建物の一部などが写り込んでいると、視線が分散してしまい、主役のバイクに集中できません。

たとえば、バイクと風景を撮る場合、背景に不要な建造物や車、人が写り込んでしまうと、視線が定まらずに、ごちゃごちゃとした印象になります。一方、背景が空や山だけで構成されていれば、バイクのシルエットが引き立ち、シンプルで印象的な写真になります。
余計なものを避けて、背景を整理するだけで、写真のクオリティは大幅に向上します。

アプリなどを使って、余計なものを消してしまうのもアリです。
天候や光の向きを意識する

バイク写真の印象は、天候や光の向きによって大きく変わります。構図や背景に気を配っていても、光の状態が悪ければ魅力は十分に伝わりません。光を読み、うまく活かすことで、スマホでも劇的に映える写真が撮れます。
天候によって、どんな写真が撮れるのか、あらかじめイメージできると、失敗も少なくなります。以下の表に、天候や光の向きによる写真の特徴をまとめました。
条件 | 写真の特徴 |
---|---|
晴天(順光) | ・車体の色と質感が正確に写る ・のっぺり感がある |
晴天(斜光) | ・立体感と陰影が強調される ・露出差が大きくなる |
晴天(逆光) | ・ドラマチックな雰囲気に写る ・車体が暗くなりがち |
曇り | ・全体がソフトで均一な光になる ・地味に見える |
夕方 | ・柔らかく温かみが出る ・撮影時間が限られる |
朝方 | ・透明感と爽やかさが出る ・撮影時間が限られる |
雨上がり | ・光が反射し、しっとりした印象になる ・撮影機会が限られる |
自然光をうまく活かせば、バイク写真は一段とかっこよくなります。天候や光の向きを味方につけて、魅力的な1枚を撮影しましょう。
バイクの向きと余白で演出する

バイクの向きや配置を変えるだけで、ストーリー性のある写真が撮れます。
進行方向を空けて構図を作れば「これから旅が始まる」ような前向きな雰囲気が出ます。逆に、進行方向と逆に空間を取ると「後ろ髪を引かれている」ような印象を与えられ、ノスタルジックな一枚になります。
バイクの撮影は、向きを少し変えるだけで印象が大きく変わることが魅力です。バイクの向きと余白を意識して、瞬間を切り取ったような生々しい写真を目指してみましょう。
スマホでもできる!バイク写真の撮り方と実践ポイント
バイク写真に限らず、カッコいい写真を撮るポイントは、見せ方の引き出しを増やすことです。コンパクトカメラやスマホでも、構図や光の使い方を工夫すれば、一眼レフに負けないほどかっこいいバイク写真が撮影できます。
ここでは、撮影する際に押さえておきたい、かっこいい写真の撮り方と実践ポイントをご紹介します。
基本的な構図を知っておく




基本的な構図を知っておくことで、誰でも簡単に写真のレベルを上げることが可能です。構図のレパートリーが増えれば、写真のバリエーションも増えるので、知っておいて損はありません。
意識するだけで写真がワンランクアップする、オススメの構図と特徴は、以下のとおりです。
構図の名称 | 特徴 |
---|---|
日の丸構図 | 見てほしいものに視線を集められる |
三分割構図 | 安定感のある写真に仕上がる |
放射状構図 | 奥行きが生まれて迫力を表現できる |
アルファベット(C・S)構図 | バランスや動きを強調できる |
数ある構図の中でも、三分割構図は特にオススメです。主役を縦横3分割した交点に配置するだけで、バランスが取れた写真になります。
また、風景写真の際も、地平線や空の分量を三分割で整えることで、構図が安定し、洗練された印象に仕上がります。初心者でも再現しやすく、スマホもグリッド表示に対応しているため、すぐに実践できるのも魅力です。

構図に迷ったら、とりあえず三分割構図を試してみると良いでしょう。
カメラの高さで印象を変える


写真の雰囲気は、カメラを構える位置によって大きく変わります。同じ場所や同じバイクでも、撮影する高さを変えるだけで印象を劇的に変えることが可能です。
たとえば、ローアングル(低い位置)から撮れば、迫力を出しつつ、背景の空から抜け感が得られます。一方、ハイアングル(高めの位置)から撮ると、地面の質感が際立ち、バイクのフォルムがすっきりと収まりやすくなります。
スマホは片手でも簡単に撮影できるので、撮影する位置を簡単に変えられるのが強みです。立ったまま撮るのではなく、しゃがむ・高く上げる・地面に置くなど、積極的にカメラの高さを変えてみましょう。

高さを変えて複数枚撮っておくと、見返したときに思わぬ発見があるかもしれません。
望遠レンズ・望遠機能を使ってみる

望遠レンズや望遠機能を使って撮影すると、バイク写真の印象が引き締まり、作品としての完成度が高まります。望遠撮影の最大の利点は、背景の圧縮効果と構図の整理です。
たとえば、自然の奥行きを活かした構図では、望遠を使うことで背景の距離が圧縮され、バイクと風景の一体感が生まれます。無駄な背景をカットしやすくなるため、写真に余計なノイズも入りません。
スマホで撮影するときは、デジタルズームでは画質が劣化するため、光学ズームの範囲を知っておくことが大切です。
もし「もっとズームしたい」「スマホでは物足りない」と感じたら、一眼カメラを始めるのも一つの手段です。本格的に購入する前に、まずは気軽に使えるカメラレンタルで試してみましょう。
愛車のお気に入りポイントや角度を見つける

バイクの好きな場所や角度を見つけると、写真にオリジナリティを出せます。ボディのラインやカスタムしたパーツ、タンクのロゴなど、自分だけのお気に入りポイントに注目することで、他人と違う個性的な写真になります。
構図を考えるときも「この部分を目立たせたい」と決めてから撮影に入れば、何度もバイクの位置を調整する必要もありません。
ただし、ワンパターンにならないように注意が必要です。愛車のお気に入りポイントを追っかけすぎると、似た写真が量産されてしまうため、乱用は控えましょう。
バイク×人×風景に挑戦してみる

三脚を利用して、バイク×人×風景に挑戦してみましょう。バイク写真に人を加えることで、感情やストーリーを感じられる一枚になります。
たとえば、夕焼けをバックに佇む瞬間を収めたり、バイクの横に立つ後ろ姿を撮るだけでも、写真に深みが出ます。風景を活かすために人物を小さく配置したり、逆光でシルエットにするのもおすすめです。
バイク×人×風景をかっこよく撮るポイントは構図や全体的なバランスを意識すること。機材が増えるので難易度は上がりますが、ぜひ挑戦して表現の幅を広げてみましょう。
バイク写真は構図と風景を意識するだけで劇的に変わる
バイク写真をかっこよく撮るために必要なことは、高価な機材ではなく、構図や風景の撮り方を理解することです。スマホでもすぐに実践できるものばかりなので、一眼カメラに負けない映える1枚を撮影できます。
どんなカメラでも、少し工夫すれば、魅力的な写真が撮れます。次のツーリングでは、風景と光を味方につけて、愛車を最高にかっこよく撮影してみましょう。関西なら、穴場撮影スポットをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
ではまた!
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