・カメラを安全で楽に持ち出したい
・カメラバッグは使いやすいけど運転しづらい
・バイクへの積み下ろしもめんどくさい
ツーリングに向いたカメラバッグ選びはカメラ好きのライダーを悩ませる問題です。
市販のカメラバッグでは肩が凝るし、バイクに積載するにも固定が難しく不安定になってしまいます。
そこでこの記事では、ツーリングではカメラを必ず持ち出すカゲモトが、画期的なカメラバッグをご紹介します。記事を読めば、フォトライダーの悩みがすっきり解決します。
ツーリングと相性のいいカメラバッグは見つからなかったので、自作するのが正解です。
2WAYシートバッグがリニューアルして、さらに使いやすくなりました!
< ヘンリービギンズ 2WAYシートバッグⅡと前モデルを徹底比較!理想のバッグにカスタマイズしてみた >
ツーリングで活躍するカメラバッグとは
ツーリング中にステキな風景に出会うと、ついつい写真を撮りたくなりますよね。
一眼カメラを持ち出して、ツーリングを楽しみながら撮影している人も多いのではないでしょうか。
バイクはいい被写体にもなるので、ツーリングとカメラの相性はバツグンです!
でも、カメラが趣味になってくると、機材も悩みも増えていきます。
フォトライダーの悩み
フォトライダーには、こんな悩みがあります。
カメラもレンズも高価なので、安全に運ぶためにはカメラバッグが必要不可欠です。
でも、ツーリングを楽しもうとするとカメラバッグが邪魔になることも。
バイクへ簡単に積むことができるカメラバッグはないものか・・・。
ずっと探し続けていましたが理想のバッグは見つからず、半ばあきらめていました。
このバッグに出会うまでは!!
このバッグがすべて解決してくれる!
バイクパーツメーカーDAYTONAのツーリングブランド、HenlyBegins(ヘンリービギンズ)からバックパックにもなるシートバッグが発売されました。
その名は「2WAYシートバッグ」。
バイクへ簡単に積載でき、バックパックのように背負うことができるので、とっても便利なんです!
ですが、これはカメラバッグではありません。
でも、ちょっとした工夫で理想のカメラバッグになります。
まずは、簡単に2WAYシートバッグをご紹介しましょう!
2WAYシートバッグと新モデルを比較してみました。
< ヘンリービギンズ 2WAYシートバッグⅡと前モデルを徹底比較!理想のバッグにカスタマイズしてみた >
HenlyBegins(ヘンリービギンズ) 2WAYシートバッグ のレビュー
HenlyBegins 2WAYシートバッグの特徴は以下のとおりです。
- 絶妙なサイズ感と型崩れしない丈夫さ
- 背負えるシートバッグ
- シーンを選ばない2か所の開口部
- バイクへの簡単・確実な取り付け
それぞれに特徴について、じっくりレビューします。
絶妙なサイズ感と型崩れしない丈夫さ
2WAYシートバッグは、幅44×奥行30×高さ17cmのボックス型で、容量は1泊ツーリングにちょうどいい20L。
大きな開口部以外の5面には、厚さ3mmの樹脂プレートが埋め込まれているので、全体がカッチリしていて丈夫です。
荷物が少なくても型崩れせず、シートが細いバイクでもクタッとしません。
等間隔に縫い付けられたベルトやDカンはタフさを演出するだけではなく、アイデアひとつで様々な活用ができそう。
バッグに防水機能はありませんが、黒色の防水カバーが付属しています。
シートに接する部分には、ノンスリップシートや前ズレを防ぐスライドストッパー(赤いテープ)が設置されているので、急な動作でもズレを防ぎます。
背負えるシートバッグ
目玉機能はシートバッグとバックパックの2WAYで使えること。
収納されているショルダーベルトを取り出して、Dカンに接続すればあっという間にバックパックになります。
樹脂プレートのおかげで自立するのもいいですね。
バックパックのときに天面になる部分には、しっかりした持ち手が付いているので、ちょっとした移動なら、ショルダーベルトを取り出さなくても持ち歩けます。
シーンを選ばない2か所の開口部
シーンに応じて使い分けられる開口部はとっても便利です。
2カ所のフラップ裏側に設置されたメッシュポケットも荷物整理に大活躍。
暗いところでも見やすい赤の内張、型崩れや荷崩れ防止の2本の連結ベルトが有能すぎます。
大きな開口部の外側にもポケットが設置されていて、地図やパンフレットを入れておくのにちょうどいいサイズになっています。
バイクへの簡単・確実な取り付け
2WAYシートバッグに付属の取付用ベルト「イージーリングベルト」は、簡単・確実・キレイにバイクへ取り付けることが可能です。
初めはしっくりくる位置を見つけるのに少々時間が必要ですが、2回目以降は簡単に取り付けられました。
イージーリングベルトをバイクに取り付けたままであれば30秒くらいで着脱できます。
バイクへの取付は4ステップで完了します!
垂れ下がったベルトは面ファスナーでまとめることができるので、ベルトがプラプラせず見た目もスッキリ。
NUDA900Rの細いシートでもしっかり固定することができ、荷物の出し入れも問題なく行えます。
シートバッグを取り付けないときは、イージーリングベルトの樹脂製バッグルのオスとメスを留めればスマートにまとめることができます。
気になる点
便利で画期的な2WAYシートバッグにも気になる点はあります。
今後、バージョンアップしてくれれば、もっといいアイテムになるはず!
バックパックとしての性能は劣る
バックパックとしての快適感は期待できません。
背中に当たる部分は平らで硬く、一部クッションが付いていますが申し訳程度です。
ノンスリップシートが悪さをする部分も
すべり止めにノンスリップシートが設置されていますが、性能が高すぎるためかホコリが付着しやすく、手で払う程度では取れません。
そして一番心配なのは、セーターなどの起毛生地を使った服で背負ったときに毛玉ができそうなこと。
カラーはブラックのみ
これはワガママかもしれませんが、せっかくのミリタリーテイストなバッグなので、オリーブやタンなど別のカラーバリエーションも欲しかったと思います。
真っ黒なのでシートバック感がにじみ出ているのが残念ポイント。
アレンジのしがいがありますね。
理想のカメラバッグへの道
今回はここからがハイライト。
2WAYバッグは様々なメーカーから発売されていますが、このバッグを選んだ理由、オススメカスタムなど詳しくご紹介します。
ベースに選んだ理由
カメラバッグのベースに2WAYシートバッグを選んだ理由はこの4つです。
一般的なカメラバッグでも自立しないものが多いので、省スペースでしっかり自立する2WAYシートバッグは、荷物が多くなりがちなバイク乗りにピッタリです。
中でも拡張性は他メーカーにはない魅力的な部分です。
肝となるのはバッグに等間隔で縫い付けられたベルト。
これはPALSウェビングといって、MOLLE(PALS)システムという規格に沿った寸法になっています。
つまり、メーカーから販売されているポーチ以外にも、さまざまなアイテムが取り付けられるのです。
MOLLE(PALS)システムを利用すれば、簡単にカスタムができるので、自分好みのバッグを創り上げることができます。
もちろん、理想のカメラバッグも創れます。
それでは、さっそく創造していきましょう。
まずはインナーケースでカメラバッグ化
まず準備したのはカメラ用インナーケース。
インナーケースがあれば、どんな鞄もカメラバッグになりますが、サイズが重要になります。
2WAYシートバッグは絶妙な形状とサイズ感で、インナーケースが隙間なく収まります。
実際にインナーケースをバッグに入れてみると、カメラバッグになるために生まれてきたんじゃないかって思いませんか?
オレンジのインナーケースは、立てても寝かせても気持ちよく収まります。
各インナーケースのサイズは以下のとおりです。
- ブラックのインナーケース:幅32×奥行28×高さ13cm
- オレンジのインナーケース:幅27×奥行14×高さ15cm
ちなみに普段使用しているカメラバッグはWANDRDプロヴォーク 31。使い勝手がよくてお気に入りなんじゃが、バイクにくくりつけるのは面倒じゃし、型崩れするので悩んでおった。
インナーケースは取り外すことができ、普通のバッグとしても使えるし、インナーケースだけを別のバッグで使うことも可能じゃぞ。上の写真のインナーケースがまさにこれじゃ!
モールシステムでオリジナルカスタム
さらに、MOLLE対応のポーチとカスタムパーツでカメラバッグをカスタムしていきましょう。
準備したのはスマホポーチ、ユーティリティーポーチ、ペットボトルホルダー、他カスタムパーツ。
MOLLE関連のアイテムは、ショッピングサイトで「MOLLEシステム」と検索すると、悩むほどの種類が見つかります。もはや沼。
購入した商品の詳細はこちら→ <購入した商品一覧>
ポーチをバッグへ取り付けるには、ポーチについているストラップベルトを、バッグとポーチのウェビングへ交互に通していきます。
ストラップベルトがそれぞれのウェビングを通っているのが見えるでしょうか。
安価なポーチはストラップベルトがボタン式ではなくバックル式の場合もありますが、同じ要領で問題なく取り付けできます。
ただ、2WAYシートバッグのウェビングにそのままポーチを取り付けると、バックパックとして背負ったときにポーチの口が横向きになります。
このままでは使い勝手が悪いし、中のモノを落としかねません。
そこで、カスタムパーツの出番です。
ウェビングクリップ
ウェビングクリップは、ロック機構が付いたクリップで、ウェビングにしっかり固定でき、ワンタッチで取り外せるアイテムです。
使い方はクリップのロックを解除して開き、ベースをウェビングに通します。
あとはストラップベルトを挟んで、カチッと鳴るまでしっかり閉じれば完了。
念のため、2つ使用しました。
ボトルホルダーも向きを変え取付完了。
脱落が不安な場合は、ポーチの上部にDリングが取り付けられているので、カラビナなどを通しておくと良いでしょう。
グリムロック
グリムロックは、いわゆるカラビナのようなもので、ボタンを押すことでパカッと開きます。
バッグへの取り付けは、スリットにウェビングを通すだけ。
帽子を吊るのに便利ですね。
ファスナーの取っ手を通しておけば、盗難抑止にもなります。
ウェブ ドミネーター
ウェビングに取り付けて、簡易な固定に使用します。
余ったベルトをまとめることも可能です。
ショルダーストラップの先端にウェブドミネーターを取り付け、ドミネーターを芯にクルクルと巻き取り、ゴムで結束。これは便利かもしれない。
オリジナルカメラバッグ完成
最後にワンポイントとして、ポーチの面ファスナーにミリタリーパッチを貼ってみました。
今回はMIL-SPEC MONKEYというメーカーのワッペンを選んでいます。
お気に入りのワッペンに面ファスナー(オス)を貼り付けて自作するのもいいですね!
ウェビングは背面以外にも2か所あるので、三脚をバッグに固定することも可能です。
ベルボンのトラベル三脚なら、バッグの中に入れることもできます。
これで長年の悩みを解消する、理想のカメラバッグが完成しました!
カメラを持ち出すのがおっくうな日もありましたが、バイクへの積み下ろしが簡単になったので、気軽にフォトツーリングに出かけることができます。
もちろん、カメラが趣味ではない人も、オリジナルカスタムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
総評 - アレンジが楽しい!1泊ツーリングに最適なバッグ –
型崩れしない丈夫さと程よいサイズ感は、シートバッグはもちろん、バックパックとしても使い勝手が良く、背負えるシートバッグとしての完成度が高いと感じました。
そして、デザインを兼ねたPALSウェビングは、いままでにありそうでなかった部分。
様々なポーチやカスタムパーツで、自分好みにアレンジを楽しむことができるのは、カスタム好きなバイク乗りにグッと刺さるポイントではないでしょうか。
残念なのは、バックパックとしての快適性とアレンジの邪魔をするウェビングの方向。
この辺りは、ベースがシートバッグということで、諦めざるを得ないポイントかもしれません。
HenlyBegins 2Wayシートバッグは日帰りや1泊ツーリングで活躍間違いなしの絶妙サイズのバッグでした。
型崩れしない樹脂プレートとバッグの厚さが17cmでカメラバッグのベースにも最適!
ぜひ、購入を検討してみてください。
ではまた!
< ヘンリービギンズ 2WAYシートバッグⅡと前モデルを徹底比較!理想のバッグにカスタマイズしてみた >
2WAYシートバッグをオススメできる人
2WAYシートバッグが向いていない人
購入した商品一覧
2WAYシートバッグ
絶妙なサイズと型崩れしないシートバッグはこちらです。
メーカーオプションが気になる方はこちら。
スマホポーチ
レンズキャップやクリーナー、バッテリーの収納用。
ユーティリティポーチ
モバイルバッテリーやケーブルの収納用。
ペットボトルホルダー
購入した商品がなかったので似たものを見つけました。
簡易保温機能付きやポケット付きなどさまざまな種類があります。
カスタムパーツ詰め合わせ
正規品より安かったのでお試しで購入しましたが、今のところ問題なく使えています。
ハズレを引いたようで、グリムロックの部品が1つ欠品して使えませんでした。
ミリタリーパッチ
もっとミリタリー感のあるものもありますが、整備士なのでちょっとでも通ずるものをチョイス。
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