ツーリング中のトラブル、カゲモトも見舞われてしまいました。それも長期ツーリングの中盤で謎のオイル漏れ。カゲモトはツーリングを続行することができたのか!?
その日は突然に訪れた。
「栃木のキャンプ場も最高だったなー。さーて、今日はどこまで走ろうかなー」
「ナニカモレテルーーーーーーー!!」
テント撤収を済ませてバイクの元へ向かうと、XL883Rの下に謎のシミを発見!イヤーな予感を覚えながら触れてみると、これは間違いなくオイル。。。。最悪、リタイヤも視野に入れつつ何か策はないかとオイル漏れの原因を探っていきます。
オイル漏れ箇所を探す!
とりあえず手持ちの工具を引っ張り出し、どこから漏れているのか探していきます。滴るオイルをたどれば湿ったホースがありました。原因を突き止めたっぽい。
オイルタンクから伸びているホースに亀裂を発見!幸いにも患部はオイルドレンホース、圧はかからないいので何とかして亀裂をふさいでやればツーリングは継続できるかも。
応急処置してみる
処置の内容は患部にテープをぐるぐると巻きつける単純な施術。それにはオイルに負けずにしっかりと接着するテープが必要です。ということで自己融着テープを試してみます。
ちなみに自己融着テープとは、何もしなければどこにも引っ付かないのじゃが、引っ張りながら巻き付けることによりテープ同士が強力にひっつく耐水性や耐候性の高いテープのことじゃ!
困ったときはホームセンター
ある程度のものは手に入る旅先で頼れるホームセンター。今回は新潟県発祥のコメリに伺いました。早速、必要なものを購入してきます。
無事に必要なアイテムはそろいました。自己融着テープは本来の用途とは少し違うので成功すればラッキーってことで施術開始。
処置開始!
パーツクリーナーできれいに洗浄し手早くテープを巻いてきます。患部は作業しづらく指も入らない・・・が、やるしかない!テープをグイーーと引っ張り隙間が空かないよう1/2くらい重ねて巻き付けていきます。不安なので2重にしておきましょう。引っ張りすぎると融着しなくなるので力加減が難しい。
さらにダメ押しで以前にご紹介したとっても便利なタイラップを使って圧迫止油しておきます。
オススメしておきながらタイラップが見当たりません。
施術は無事に完了!しっかり持ってきていたパンク修理用のニッパーが役に立ちました。その後、様子を見ながらツーリングを続行しましたが無事に帰還できました。
今回はオイル漏れを止めることが出来ましたが、オイル漏れはエンジンの故障や転倒の危険があるので無理に走るのは危険です。対処できなければ即座にツーリングを中止しレッカーを依頼しましょう。ただし、保険の特約についているロードサービスは同乗することができず、自力で帰るしかありません。
JAFなら同乗することが可能で、自宅に運んでもらうなら自宅まで、整備工場なら整備工場までとなります。
任意保険のレッカー車に同乗できない理由は例外を除いてこの二つじゃ!
●牽引や積載をした状態での運転は通常よりも事故の起こる可能性が高いため
●人を運ぶと、タクシーやバスと同じ扱いとなり道路運送法に触れてしまう危険があるため
入会費2,000円+年会費4,000円と結構パンチがありますが、一括払いやカード払いにすることで最大2,000円の割引が可能!JAF会員優待施設は全国約47,000ヵ所あり、うまく使えばロードサービスを利用しなくても十分に恩恵を受けられます。
北海道ツーリングや九州ツーリングには、レッカー無料距離が無制限のZuttoRidoロードサービスがオススメです。
遠方まで引取りや陸送の心配なく、かかりつけのバイクショップや自宅まで無料で搬送してもらえます。
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後日談
帰宅後、ドレンホース交換の準備を進めます。調べたところ、ドレンホースの亀裂はスポスタの持病でよく起こるそうです。ゴムの品質が悪いのか振動や熱が悪さしているのかは不明ですが、定期的にヒビが入っていないか点検が必要ですね。交換にはエンジンオイルをすべて抜く必要があるので同時にオイルエレメントとギアオイルも交換。
ドレンホースは年式によって違うので注意してください。ホースを固定する純正ホースバンドは特殊工具でしめ込むタイプだったので、汎用のホースバンドを選択しました。
エンジンオイルは前回からMOTUL7100を使用しています。エンジンがよく回るようなエンジンのノイズが減ったような気がしなくもない感じ。ギアオイルはレブテックを使用していましたが、エンジンが熱を持ち出すとニュートラルに入らなくなるのを改善したいので試しにTWIN POWERをチョイス。結果はちょっとだけ改善されましたがオイルが新しいからかも。
ちなみに純正ドレンホースの品番は
2006~13年式:63596-06
2014~22年式:62700038
どちらも3,500円くらいじゃったぞ
今回、注文した商品の詳細が知りたい人はこちら
樹脂製のオイルタンクに気を使いながらホースバンドをカットし引き抜きます。固着していたのでウォーターポンププライヤーで固着部分をやさしく挟んでグイグイと回して剥がしました。
無事にホースが抜けました。せっかくなので病巣の確認をしてみましょう。テープ同士はもちろん、ホースにもがっつり融着していたのでカッターで少しずつ切り込みを入れて剥がしていきます。
くの字に入った亀裂は内側まで貫通していました。よくツーリングを続けることができたなって思います。ちなみにホースの内径はタンク側とドレン側で異なっていて、タンク側が約12.5mm、ドレン側が9mmで汎用の耐油ホースを使用するなら工夫が必要です。
あとは外した逆の手順で組付け、オイルエレメントを交換すれば作業完了。
最後に -愛車の弱点もまとめて愛せ-
「ツーリングにトラブルはつきもの」とはよく言いますが、長期ツーリング中のオイル漏れは初めての経験で肝が冷えました。何とか対処ができたのでよかったですが、持病のことを知っていれば日常点検のついでに見ていたのに、と悔いが残る部分もあります。しっかりと愛車の弱点を把握しうまく付き合っていければ、きっとこういうトラブルも減らすことができるだろうと思いました。
とりあえず、今回は異変によく気付き適切な対応ができたなと自分を自画自賛して終わりたいと思います。
ではまた!
今回、注文した商品
2006~13年式のドレンホースはこっち。ドレンプラグとホースバンドは再使用します。
2014~22年式はこっちになります。何が違うのかは不明。
ホースの外形は19~20mmくらい。しっかりと締めることができればどんなバンドでも大丈夫。
10w60のパッケージにはNUDA900Rが採用されています。
ショップによって価格はさまざま。送料込みで2000円以下なら適正価格っぽい。
以前は「サンダンス “ マイクロクリーニング ” ハイパーオイルフィルター」を使用していました。3,850円もしますが良さが分からなかったので別の商品を使ってみようということでデイトナを選択。違いがあれば戻す予定です。
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