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【徹底比較】ビーコムとセナはどっちを買えばいい?噂のWave Intercomアプリも解説します

【徹底比較】ビーコムとセナはどっちを買えばいい?噂のWave Intercomアプリも解説します
  • インカム選びで失敗したくない
  • ビーコムとセナの違いが知りたい
  • 結局、どっちが買い?

バイク用インカムの国内シェアNo.1の座をB+COM(ビーコム)が握る中、SENA(セナ)から待望の新モデル60Sが発売されました。インカムの導入や買い替えを検討しているライダーさんの中にとって、新モデルの登場は気になるニュースです。

そこでこの記事では、多数のインカムを使ってきたカゲモトが、ビーコムとセナを忖度なしに比較、評価します!

カゲ太
カゲ太

結論は、国内シェアを意識するならビーコムが買いです!そして、最先端テクノロジーを堪能したいならセナ!

ただ、Wave Intercomアプリの登場で国内シェアなんて関係なくなるかも・・・。

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ビーコムとセナの比較表

ビーコムとセナの比較
引用元:サイン・ハウス , SENA Bluetooth Japan公式サイト
※インカムの比率は変えずに並べています

ビーコムとセナの比較表を作成しました。

比較したインカムは、ビーコムのハイエンドモデル「SB6XR」。メッシュ通信ではありませんが、独自規格のB+LINKを採用したことによって、メッシュ通信と似た機能を持っています

対するセナからは、新登場したプレミアムモデル「60S」をはじめ、ハイエンドモデル「50S」とブルートゥース代表で「20S EVO」を選んでいます。

モデル名SB6XRSENA 60SSENA 50SSENA 20S EVO
チップ
大きさW 107mm
H 45.7mm
D 23.6mm
W 94mm
H 52+12mm
D 27mm
W 102mm
H 56+30mm
D 27mm
W 94.7mm
H 48.3+30mm
D 25.5mm
通話人数6人24人24人8人
通信距離1400m2000m2000m2000m
通話時間22時間17時間11時間13時間
充電時間3時間1.5時間
急速充電対応
2.5時間2.5時間
端子USB Type-CUSB Type-CUSB Type-CMicro USB Type-B
スピーカーと
マイクの性能
B+COM
SOUND SYSTEM
Harman
Kardon
Harman
Kardon
プレミアム
HDスピーカー
ナビや音楽を
聴きながら通話
  制約あり 
自社インカムと
接続のしやすさ
    
他社インカムと
接続のしやすさ
  制約あり 
防水・防塵性能 IP67相当IPX7  
ヘルメットからの
着脱
    
ヘルメットへの
取り付けやすさ
選択式選択式クランプ式クランプ式
保証期間1年間3年間3年間3年間
発売日2023年3月2024年12月2020年8月2022年3月
販売価格
(税込)
シングル 47,300円
ペア 89,980円
シングル 64,680円
デュアル 119,680円
シングル 56,980円
デュアル 102,080円
シングル 42,680円
デュアル 76,780円
モデル名SB6XRSENA 60SSENA 50SSENA 20S EVO
2025年2月現在

セナの大きさについて、本体サイズとマウント部の寸法を記載しています。60Sのマウント部サイズは情報がなかったので、画像から算出しました。

比較に登場しなかったセナの既存モデルについては、こちらで詳しく比較しています。ぜひ、ご覧ください。

ビーコムとセナを徹底評価!

ビーコムとセナを徹底評価!

それでは、ビーコムとセナを比較しつつ、忖度なしで評価します。評価する項目は、以下の5つです。

  • 大きさ:ヘルメットとの一体感など
  • 通話しやすさ:接続や通信の安定性
  • 互換性:他社との互換性(ユニバーサル接続)
  • 音質:スピーカーやマイクの性能
  • バッテリー持ち:通話時間や充電の利便性

デザインやボタンの操作性の評価は好みや慣れが影響するため、評価対象から除外しました。操作性については、両メーカーとも設定をアプリ経由で操作できます。今や、インカムをボタンで操作するのは、初期接続とボリューム操作くらい。

防水についても、両メーカーともツーリング用途に適した配慮がなされています。

これまでセナは「防水に配慮した設計」としか公表していませんでした。60Sからは正式に試験を受けてIPX7を取得。水槽に沈めた状態で20時間以上も動作を続けられたので、大嵐が襲ってきても安心です。

カゲ太
カゲ太

以前、20S EVOで大雨の中を走ったところ、台座の接続部に水が浸入して、通話が不安定になったことがあり、水を拭き取ることで回復しました。

故障はしませんでしたが、60S以外のモデルは急な雨に要注意です。

ビーコムのSB6XRは正式な防水試験を受けていないようです。とはいえ「水没して故障した」という声は、SNS上にほとんど上がっていません。完全防塵も備えているようなので、性能に余裕を持った設計をしているように思います。

それではお待たせしました。ビーコムとセナに対するカゲモトの評価は、以下のとおりです。

評価基準SB6XRSENA 60SSENA 50SSENA 20S EVO
大きさ    
通話しやすさ    
互換性    
音 質    
バッテリー持ち    

項目ごとにそれぞれ解説します。

【大きさ】ビーコムの勝ち|スリムでコンパクトさは他の追随を許さない

引用元:サイン・ハウス , SENA Bluetooth Japan公式サイト

ビーコムはヘルメットとの融合を意識して設計されているので、とてもコンパクトです。一方、セナの各モデルはマウント部(ヘルメットクランプ)が本体から飛び出しているため、大きく見えてしまいます。60Sになって、全体的にコンパクトになりましたが、それでもSB6XRと比べると大きいです。

しかし、大きさを逆手に取った進化を遂げました。60Sではフェイスプレートとジョグダイヤルカバーが交換でき、イルミネーションのカスタマイズも可能です。存在感があるというネガティブな部分を、ファッションとして強みに変えています。

インカムを目立たせたくない派にはビーコムがオススメです。もしくは、ヘルメットに内蔵できるモデルを選びましょう。

【通話しやすさ】セナの勝ち|メッシュ通信が優秀すぎる

ブルートゥース通信とメッシュ通信の違いを説明した図

セナのメッシュ通信は、圧倒的な接続人数と通信距離が魅力です。その気になれば、接続人数は無制限。メッシュ通信同士なら、ツーリング中にすれ違う見知らぬライダーとも通話できます

とはいえ、大勢の通話では話すタイミングが取りづらいので、8人が限界かも。顔を合わせて話すことの大切さを思い知らされます。

最大通信距離は、ビーコムが1400mに対しセナが2000mと圧勝しています。実際に走行する状況によって安定性は変わりますが、通信距離が長いに越したことはありません。特に、山道では落石や倒木など、路面状況の情報交換ができると便利です。通信距離の長さは安全面でも活躍します。

ビーコムのB+LINKとセナのメッシュ通信は、似た性能を持っていますが、接続方法はセナが圧倒的に簡単。それぞれの接続方法は、次のとおりです。

ビーコム B+LINKの接続方法
  1. インカムを起動させる
  2. 全員でA+Bボタンを同時押ししてペアリングモードにする
  3. 誰か一人が再度A+Bボタンを同時押しする。
  4. 接続完了
セナ メッシュ通信の接続方法
  1. インカムを起動させる
  2. 誰か一人がメッシュボタンを押す
  3. 接続完了

セナのメッシュ通信は、ボタン一つでつなげられるので、大人数でもスムーズに接続が完了し、すぐに出発できます。インカムとの接続情報が残っている場合は、両メーカーともスマホ操作だけで接続することが可能です。

ブルートゥース通信代表の20S EVOはメッシュ通信非対応なので、手動で接続が必要になります。ペアリングモードは本体をフルフルと振るだけで起動するので、手動接続でも少人数なら負担は少ないです。

通信の安定性と簡単接続を重視するならセナのメッシュ通信を選びましょう。

【互換性】ビーコムの勝ち|ユニバーサル接続機能が強い

引用元:サイン・ハウス

他社との互換性ならビーコムが世界一。一般的に、他社インカムとの接続(ユニバーサル接続)は、スマホ用チップを代用するため、通話中はスマホと接続できません。

ところが、ビーコムの「ユニバーサルインターコール・レシーブ」機能なら、お互いにスマホを使用できます。他社から送られたユニバーサル接続通信を、ビーコムのインカム用チップで受信するようなイメージです。

さらに、A社インカムとB社インカムの間に立って接続(ブリッジ接続)することも可能です。ブリッジ接続については、セナの60Sと20S EVOも可能ですが、相手は通話中にスマホと接続できません。

ビーコムの互換性はさらに進化して、アクションカメラにも接続ができるようになりました。これにより、インカムでしゃべっている音声をアクションカメラで録音が可能です。接続が確認できているアクションカメラは、以下になります。

  • GoPro HERO 12
  • GoPro HERO 13
  • Insta360 X3
  • Insta360 X4

注意点として、推奨通話人数は最大4人になり音質も低下します。モトブロガーさんは、事前に音質を確認したほうがよさそうです。

カゲ太
カゲ太

先日、Insta360のAceとAce Proが、セナ・カルドとのペアリングに対応したと発表がありました。

アクションカメラを持っているバイク乗りさんにとっては神アップデートですね!

ツーリングメンバーのインカムがバラバラだったらビーコムが喜ばれます

【音質】セナの勝ち|ハーマンカードンのサウンドシステム搭載

ハンマーカードンの歴史
引用元:Harman Kardon(ハーマンカードン)

音質にこだわりたいならセナがオススメです。60Sと50Sには「ハーマンカードン」の高品質スピーカーが搭載されています。走行風にもロードノイズにも負けない広いダイナミックレンジを実現しました。

さらに、60SにはAIノイズキャンセリング機能も搭載。さすがに無音にはなりませんが、嫌なノイズを抑えてライディングに集中できます。

チナミニ仙人
チナミニ仙人

ちなみにハーマンカードン(Harman Kardon)は、高音質スピーカー技術で知られるオーディオブランドで、クリアな音質と重低音が特長じゃ。BMWやメルセデスベンツ、トヨタなどの車載オーディオにも採用されておるぞ!

ビーコムも音へのこだわりは強く、SB6XRはビーコム史上最強の音質とパワフルな音圧を実現しています。さらに音にこだわるライダーさんに向け、オプションで「EXP01」も準備されています。純正スピーカーに比べ、音圧が最大約150%向上するそうです。

EXP01には専用のアップデートプログラムも準備されています。良い音でツーリングを楽しみたいライダーさんは、検討してみてはいかがでしょうか。

比較したモデルすべて、音楽を聴きながら通話も楽しめるハイエンドモデルです。せっかく音楽が聴けるのだから、いい音で楽しみたい!それならセナです。

【バッテリー持ち】ビーコムの勝ち|安心のバッテリー交換サービス

サインハウスのバッテリー交換費用
引用元:サイン・ハウス

ビーコムのバッテリーの持ちは、かなり優秀です。連続通話は22時間、音楽なら24時間も聴き続けられます。1泊2日のツーリングなら充電は不要になるかも。もし、バッテリー性能が低下しても、メーカーでバッテリーの交換を依頼できます。

セナ60Sはバッテリー消費効率が見直され、メッシュ通信で17時間、ブルートゥース通信で24時間の通話が可能です。少人数の場合は、ブルートゥース通信も使うとバッテリーの節約になります。

ただし、ビーコムは充電忘れに注意してください。ビーコムは使用中に充電できません。スピーカー端子と充電端子が一緒なので、物理的に充電が不可能です。これは、構造の単純化や安全性、防水性を考えてのことなのかな、と思います。

一方、セナはバッテリー持ちが悪い代わりに、インカムを使用しながら充電が可能です!キャンプメインの長期ツーリングの場合、いつでも充電できるのでとても重宝します。さらに60Sは急速充電に対応し、20分の充電で4時間以上も通話できます

充電回数を減らしたいならビーコム一択です。

【結果発表】3勝2敗で ビーコムSB6XR の勝ち

評価項目SB6XRSENA 60SSENA 50SSENA 20S EVO
大きさ    
通話しやすさ    
互換性    
音 質    
バッテリー持ち    

接戦ではありましたが、ビーコムSB6XRの勝利となりました。大きさと互換性、バッテリー持ちが勝因に感じます。おもてなしの精神を感じるユニバーサルインターコール・レシーブは優秀ですね。

一方で、セナの新モデル60Sが大健闘しましたが、大きさが敗因になり一歩及ばず。でも、近未来的なデザインが好きな人には刺さりそうです。宇宙服に取り付けられていても違和感がありません。

20S EVOは比較した中でもっとも安価ですが、なかなか健闘しています。セナのラインナップの中で、大幅なマイナーチェンジを行ったのは20S EVOだけで、息の長い人気モデルです。手動接続に目をつむれば、SB6XRにも負けておらず、今も現役で戦えるモデルといえます。

カゲ太
カゲ太

私も使っているセナ20S EVOは、2~3人で走るライダーさんにはコスパが高いのでオススメです。オススメ過ぎて、壊れてもまた買ってしまうかもしれません。

メーカー問わず接続できるビーコムと、通話性能に特化したセナ。同じインカムでも、違う進化を遂げたモデルなので、国内シェアが二分する理由も納得です。

ビーコムとセナの良いところと気になるところ

ビーコムとセナの良いところと、気になるところをまとめました。悩んだ際は、ぜひ参考にしてください。

ビーコムの良いところと気になるところ

ビーコムの良いところと気になるところ
引用元:サイン・ハウス
ビーコムの良いところ
  • 国内シェアNo.1
  • スリムでコンパクトなボディ
  • 互換性の高いユニバーサル接続
  • バッテリー持ちがいい
  • マウントが安いので追加購入しやすい
ビーコムの気になるところ
  • 使用中に充電できない
  • ヘルメットから脱着しづらい
  • インカム接続が少し面倒

セナの良いところと気になるところ

セナの良いところと気になるところ
引用元:SENA Bluetooth Japan公式サイト
セナの良いところ
  • 予算や通話人数に合わせて選べる
  • 通話の安定性が高い
  • 音質がかなり良い
  • 充電しながら使用できる
  • ヘルメットから脱着しやすい
セナの気になるところ
  • ラインナップが多すぎて悩む
  • バッテリーの持ちが悪い
  • 存在感がある

ビーコムとセナに関する口コミまとめ

ビーコムとセナに関する口コミをまとめてみました。口コミの数はビーコムに関するものが多かったです。やっぱり、国内シェアNo.1ということでしょう。

カゲ太
カゲ太

もう迷ったら、両方買ってしまうのが良いのかもしれない。。。

セナの「Wave Intercomアプリ」はユニバーサル接続を超える!?

セナの「Wave Intercomアプリ」はユニバーサル接続を超える!?
引用元:SENA Bluetooth Japan公式サイト

セナの「Wave Intercomアプリ」は、従来のユニバーサル接続を超える新しい通信技術です。接続にスマートフォンを活用することで、より安定した接続と広範囲で通信できます。

従来のユニバーサル接続は、他社インカムと接続できるものの、接続距離が短く、通信が途切れやすいという課題がありました。Wave Intercomアプリは、スマホのネットワークを利用するため、距離の制限を受けずに複数人とクリアな音質で通話が可能です。

Wave Intercomアプリはアプリ単体での動作が可能なため、他社製インカムはもちろん、AirPodsなどのBluetoothイヤホン、さらにはスマホからでも、ツーリング中の仲間と通話できます。これって、メーカーとかユニバーサル接続とか・・・気にしなくてよくなるのでは?

LINE通話やDiscordのボイスチャットも、距離を気にせず通話が可能です。でも、遅延が発生したり、途中で切れたり、設定が面倒だったりなどの問題があります。安いインカムでもみんなと通話できると期待を持ちましたが、実用的ではありませんでした。

そして似たサービスに、ミッドランド(MIDLAND)の「BT TALK」があります。BT TALKはトランシーバーのように、ボタンを押して発話するPTT(プッシュ・トゥ・トーク)方式。ボタンを押す楽しさはありますが、インカムとは別物です。

しかし、セナのWave Intercomアプリの通話は常時接続なので、インカムのように利用できそうです。現在は、ヨーロッパでのGPS機能を含むサービス運用を開始し、日本は春にリリース予定となっています。

いつのまにか、日本でもリリースされていました!日本語対応はまだのようですが、問題なく使えそうです。気になる方は、ダウロードしてみてください。

WAVE Intercom
アプリ名Wave Intercom
価 格無 料
アプリ内課金
対応OSiOS , Android
容 量76.6MB
販 売 元Sena Technologies, Inc.
公式サイトhttps://www.sena.com/wave-intercom/
App Storeでダウンロード Google Play で手に入れよう
カゲ太
カゲ太

セナ60Sは、メッシュ通信とWave Intercom通信をシームレスに切り替えられるそうです。もう、接続が切れる心配はないのかもしれません。

迷ったらビーコムを買えば良い

今回は、ビーコムとセナを忖度なしに比較、評価しました。性能だけ見れば、ビーコムもセナも魅力的ですが、ビーコムは国内シェアNo.1です。出会うライダーにビーコムが多かったり、操作方法などを気軽に相談したりできるので「迷ったらビーコム」といえます。

正直、私が愛用しているセナ推しで終わろうと思っていたので悔しいです!

でも、新モデル「SENA 60S」はとてもいい商品です。SENA 60Sはインカムの中でもっともプレミアムな機能を持っています。価格もプレミアムですが。。。Wave Intercomアプリとの連携は興味があります。

インカムの選び方については、同じメーカーとモデルで合わせることを推奨します。合わせることで、通話の安定性が良く、接続もスムーズでストレスフリーです。もし、他メーカー、他モデルに買い替える場合は、周りの仲間も巻き込んで、まとめて引っ越ししてしまいましょう!

ではまた!

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