- ユーザー車検に興味がある
- でもちょっと難しそうでハードルが高い・・・
- ユーザー車検の流れが知りたい!
「ユーザー車検に挑戦してみたいけどなんだか難しそう」「ひさびさ過ぎて流れを覚えていない」なんてお悩みはありませんか?
先日、久しぶりに「なにわ陸運局(なにわ自動車検査登録事務所)」でユーザー車検に行ってきましたが、ユーザー車検の流れが少し変わっていました。
そこで、なにわ陸運局のユーザー車検の流れをわかりやすくご紹介します。
ユーザー車検でよくあるトラブルについてもまとめました。
ぜひ、最後までお付き合いください!
車検に必要な持ち物や車検の予約方法についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。
<バイクのユーザー車検に挑む!事前準備と予約方法、メリット・デメリットは?>
なにわ陸運局の場所
まずは念のため、なにわ陸運局の場所をご紹介します。
正式名称は「近畿運輸局大阪運輸支局 なにわ自動車検査登録事務所」。
大阪市内を管轄し、ナンバープレートの表記は「なにわ」。
大阪人は、なにわナンバーに誇りを持っていることが多いですが、「なにわってどこ?」「ひらがながダサい」「なにわナンバーは怖い」と感じる人々もいるようです。
ちなみに、「なにわ」になった所以は大阪の呼称「なにわ」から。
ひらがなの理由は、難波や浪速など複数の漢字があることと、読むには知識が必要になるからだそうじゃ。
なにわ陸運局ユーザー車検の流れ
なにわ陸運局の構内図はこんな感じで、現在は登録事務所の建て替え工事が行われていますが、令和6年中には完了するようです。
はじめに、かんたんにユーザー車検の流れをご説明すると
- ① 検査登録事務所で受付と書類を入手
- ④ 近畿陸運協会で支払いを済ませる
- バイク専用検査コースで検査を受ける
- ① 検査登録事務所で車検証を受け取る
といった感じです。
以前は、近畿陸運協会で書類を購入していましたが、今は書類が無料になり入手場所も変わりました。
受付もセルフになったので、かなりの時短になっています。
それでは、くわしく説明していきましょう。
0:必要に応じてテスター屋さんで調整してもらう
ヘッドライトの光軸がズレていると、車検で合格がもらえません。
光軸がズレていても気づきにくく、知らない間にズレていることも多いので、陸運局の近くのテスター屋さんで光軸調整をしてもらった方がよいでしょう。
入り口はガソリンスタンド側で、スタッフの人と目が合うと案内してくれます。
光軸調整の料金は1,100円と安いので、車検を一発で終わらせたいときは、事前に立ち寄って調整してもらいましょう。
1:①の建物「検査登録事務所(仮)」で車検受付と書類を入手する
ユーザー車検のスタートは、「1」の文字が貼られた建物「検査登録事務所(仮)」の中で車検受付と書類を入手するところから。
建物内の21番カウンターの受付に設置してある自動受付機を操作します。
すでにチェックの入っている「自動車検査票」以外の「OCR申請書」「自動車重量税納付書」にもチェックをいれ、バーコードリーダーに車検証のQRコードを読み込ませれば、すぐ右手にあるプリンターから用紙が出てきます。
これで、受付も書類の入手も完了。
受付に行列ができていても、自動受付機は使用できるので並ぶ必要はありません。
書類はほとんど記入済みになっていますが、申請人などは抜けているのでボールペンでササッと記入してしまいましょう。
2:④の建物「近畿陸運協会」で支払いを済ませる
次に「4」の文字が貼られた建物「近畿陸運協会」で、税金や保険の支払いを済ませます。
支払う順番は、一番奥の窓口「A」で重量税、すぐ隣の「B」で検査登録手数料、入り口にある窓口「自賠責」で自賠責保険料。
窓口では書類の提出を求められますが、よくわからなければすべて渡してしまって大丈夫です。
3:バイク専用検査コースで検査員の指示に従う
さあ、ここからはバイクに乗って検査コースで検査を受けます。
バイク専用検査コースは向かって一番右側。
ユーザー車検では、検査員の指示通りにバイクを操作するだけですが、不安なときは検査員に「はじめてです」「慣れていません」と伝えれば優しく説明してくれますよ。
かんたんに検査コース内の流れをまとめると
- ウインカー、ブレーキ、ホーンなどの灯火類の検査
- 車体番号などの確認
- 排気ガスの検査
- ブレーキの検査
- スピードメーターの検査
- 光軸の検査
- 検査員から合格のハンコをもらう
ブレーキ、スピードメーター、光軸は検査ラインで行います。
検査ライン手前に、車速は前輪・後輪のどちらで測るか、ヘッドライトは1灯・2灯か選択するパネルが設置されているので、忘れず操作しましょう。
検査ライン内では頭上の電光掲示板の指示に従ってバイクを操作します。
ラインを通り過ぎると、右手に自動記録器があるので「自動車検査票」を差し込んで結果を印字してください。
最後に中央にある総合受付?で検査員に合格のハンコをもらって検査コースは終了です。
ハンコをもらい忘れると、新しい車検証ももらえないので忘れずに!
4:①の建物「検査登録事務所(仮)」で車検証をGET!
「1」の文字が貼られた建物「検査登録事務所(仮)」の23番カウンター「継続 持ち込み」にすべての書類を渡して、呼ばれるまで待ちます。
ものの数分で新しい車検証と車検シールをGET!
お疲れさまでした。
ユーザー車検でよくあるトラブル
車検で一発合格できないことってけっこうあります。
私も、XL883Rの車検で排ガス検査は不合格をもらってしまいました。
不合格でも、当日なら何度でも検査を受けることができるので、あきらめるのは早いですよ!
最悪を考えて、工具の持参や最寄りのバイク用品店、バイク屋さんをチェックしておくと、もしもの時も安心。
排ガス検査が不合格だったときは、アイドリングが安定するまで暖気、スパークプラグの交換、添加剤を入れるなどで改善できるかも!
カゲモトのXL883Rはアイドリングを下げているので、少し回転数を上げたら無事に合格できました。
ヘッドライトの光軸が合っていない
光軸は知らない間にズレてしまうので、もっとも不合格をもらいやすい検査です。
年式の古いバイクやヘッドライトのレンズにくすみがあると、光量が足らなくて不合格になることも。
そんなときは事前に、配線の引き直しや、レンズを磨いておくとスムーズです。
光軸検査は、1回で合格できたらラッキーという気持ちで挑むのが良いでしょう。
ミラーのサイズが小さすぎる
バイクのミラーのサイズは保安基準で細かく指定されています。
保安基準を満たすミラーには「車検対応」と記載があるはずなので、購入するときにチェックしておくのが吉。
レンズや反射板(リフレクター)の割れや欠落
ヘッドライト、ウインカーなどのレンズの割れていると、電球の光が漏れて誤認のおそれがあるので車検に通りません。
反射板(リフレクター)にも細かい基準があります。
2023年9月以降に発売された新型車には、黄色の側方反射器(サイドリフレクター)の装着が義務付けられています。
ちなみに、反射板が装着されていないと整備不良に該当してしまうのじゃ。
1点の違反点数と6000円(原付は5000円)の反則金が科せられてしまうぞ!
ウインカーやライセンス灯、ホーンが機能していない
ウインカーやライセンス灯などの灯火類が光らない、ホーンが鳴らない、うるさい場合も車検には通りません。
特に、ライセンス灯やブレーキは運転していると見えないので、うっかり切れてしまっているかも。
灯火類の不具合は事故にもつながることなので、日ごろからしっかりチェックしておきましょう。
<【新習慣】自分もバイクも守る!5分で完了、日常点検のススメ。>
シフトパターンの表示がない
シフトペダル周辺にはシフトパターンが書かれたシールが貼られています。
文字のかすれや剥がれで、パターンが読めないと車検に通りません。
手書きでも問題はないので、マスキングテープを貼ってパターンを書いてしまうのもアリです。
タンデムベルト、タンデムバーがない
社外品のシートに変えている人は要注意。
2人乗りで車検を更新する場合は、タンデムベルトかタンデムバー、それとタンデムステップが必須です。
車検を受けるまでに、取り付け直しておきましょう。
検査員はベルトをもってグイグイ引っ張るようなことはしないので、車検の時だけ簡易で取り付けるだけでも大丈夫。もちろん自己責任ですが。
車速を検出している場所が分からない
ユーザー車検でもっとも悩むかもしれないスピードメーターの検査。
バイクは前輪、後輪、エンジン(スプロケット)のどこかで車速を検出しています。
カンタンな確認方法は、キーをONにした状態で、バイクのリヤタイヤを浮かせて手で回したときに、メーターが動けば後輪で測定、メーターが動かなければ前輪で測定になります。
リアタイヤを浮かせられないなら、スピード―メーターから伸びたケーブルが前輪に繋がっているなら前輪で測定、それ以外は後輪で測定と覚えておけば多分大丈夫です。
もし、測定するタイヤを間違えても、もう一度測定すればいいので1/2の確率で挑戦してみてもいいですね。
まとめ
前回に引き続き、ユーザー車検について詳しくご紹介しました。
ユーザー車検の流れは、陸運局が変わっても大きく変わることはありません。
一度でも経験しておけば、車検をお店に任せる以外の選択もできるので、この機会にぜひ挑戦してほしいです。
ユーザー車検を受けるための予約方法や事前準備についてはこちらでご説明しています。
ぜひ参考にしてください。
<バイクのユーザー車検に挑む!事前準備と予約方法、メリット・デメリットは?>
ではまた!
コメント