- 冬もツーリングに行きたいんだけど・・・
- ネットの情報が多すぎて何を選べばいいのかわからない
- 最適な防寒対策を教えて!
冬のツーリングでは、いくら厚着しても寒さに耐えきれないことがあります。
それはもしかすると、選んだウェアや重ね着の仕方が間違っているのかも。
私たちは、夫婦ライダーになって3年かけて全国走破を達成し、愛車の走行距離もまもなく10万キロを突破します。
シーズンを問わず各地を駆け巡っていると、予想以上の寒さに震えながら走ることもありました。
そこでこの記事では、私たちの経験をもとに、真冬でも快適に走れる正しい重ね着の方法とコストや見た目を重視したオススメのウェア&アイテムをまとめてご紹介します。
この記事を読めば、冬ツーリングをさらに楽しむことができます。
快適な防寒対策で冬ツーリングへ出かけよう!
冬ツーリングの特徴
「バイクに乗るには寒すぎる!」と感じる人も多いですが、真冬でもバイクに乗りたくなる魅力はたくさんあります。
澄み渡った空気と静寂が広がり、遠くまで広がる景色が楽しめるのは、冬のシーズンならでは。
そして、冷えたカラダで食べる暖かい物は格別。
でも、体調不良や事故を招きやすい季節でもあるので、より一層の注意が必要です。
早朝・夜間の運転を避けることや、路面が凍結しそうな場所を通らないなど、気をつけることが増えます。
ちなみに気温が下がると、愛車の調子が良くなることも魅力じゃな。
ただ、バッテリーにはつらい季節じゃから冬はバッテリー上がりには注意じゃ。
バッテリーを2年以上替えてなかったり、長期間乗っていない場合は、この記事を読んで点検しておくことをオススメするぞ。
今回のテーマ、服装も気をつけることのひとつ。
軽装で出かけると、体調不良だけでなく、カラダがこわばって事故の原因になることも。
着込みすぎても、血行が悪くなってカラダが冷えたり、運転しづらくなるので、正しい重ね着が冬ツーリングを楽しむカギとなります。
正しい重ね着とは
バイクでは、カラダ全体で風を受けるので、実際の気温と体感温度が大きく異なります。
気温が10℃だったとしても、30km/hも出せば体感温度は氷点下。
つまり、バイクの防寒対策は防風と保温がポイントです。
そこで、参考になるのがレイヤリング。
ベースレイヤー(肌着)で汗冷えを抑え、ミドルレイヤーで保温し、アウターレイヤーで風を防ぐという考え方です。
重ね着を3層で考えることで、ウェアの性能を最大限に引き出します。
このレイヤリングは登山を目的に考えられていますが、バイク向けに応用すれば、冬のツーリングでも十分に通用します。
それでは、トップス編、ボトムス編に分け、各レイヤーごとにおすすめウェアをご紹介。
おすすめウェア - トップス編 –
ベースレイヤー|UNIQLO ヒートテック超極暖
ベースレイヤーの役割は、汗を吸水発散させドライに保ち、汗冷えを防ぐこと。
走行中に汗冷えするほどの汗はかかないので、暖かさ重視で選びたい。
そこでオススメしたいのがこちら。
皆さんご存じ、ヒートテック。
超極暖は、ヒートテックより2.25倍暖かくなりました。
さらに、保温、吸湿発熱、吸放湿、ストレッチ、消臭などの快適機能があります。
ヒートテックなどの発熱インナーは「汗をかかないから意味がないのでは?」という意見もありますが、超極暖なら無意味ではありません。
なぜなら超極暖は、厚めの生地と裏起毛のおかげで、着るだけで温かく、発熱しなかったとしても防寒着として活躍します。
それに、まったく汗をかかないわけではないので、ふつうのインナーを着るよりも効果があるのは確かです。
バイク以外の普段着に使えるのもメリットですね。
でも、ヒートテックの2枚重ねは間違いです。
2枚着ても発熱効果は2倍にはならないので、保温機能に特化したウェアを重ねる方が効果があります。
それがミドルレイヤー。
ちなみに高価格じゃが、ひだまり本舗のエベレストはとても暖かく評価も高い。
じゃが、超極暖の3倍の価格、薄いトレーナー程度の厚みがあるのがネックじゃな。ほかにも、毛玉ができやすく、40度以上の物は避けるなど、繊細な部分もあるようじゃ。
ミドルレイヤー|Dainese NO WIND LAYER D1
ミドルレイヤーの役割は、ずばり保温。
外気とカラダの間に、空気の層を作ることでカラダに冷気を伝えないことが大事。
一般的には、フリースやダウンなどを着ますが、バイクの場合は少し異なります。
走行中はスキマ風もあなどれないので、ミドルレイヤーにも防風性能は欲しいところです。
そこで、オススメしたいのはこちら。
裏地はフリース生地で保温機能が高く、表地はNO WINDという繊維が断熱と完全防風を実現しています。
近場なら、これを着るだけでアウターはいらないって思うくらい暖かいです。
シルエットがタイトなので、上からシャツを着ることもできてオシャレ度アップ!
とてもいい商品なのですが、私が購入した時より価格が上がっているので、類似品を探してみました。
裏地にフリース、表地に防風生地を使用しているので、構造的にはNO WIND LAYER D1と同じ。
さらに、ネックウォーマー付きや裏地にボア生地を使用したインナーも選べます。
アウターレイヤー|urbanism アーバンソフトシェルジャケット
アウターレイヤーの役割は、防風と撥水。
バイクの場合は、乗車姿勢がとりやすいことがもっとも重要。
ほかにもプロテクターが内蔵されてあると安心なので、バイク用を選ぶのが無難です。
アウターは正直言うと、ベースとミドルレイヤーが正しく選べていれば、どれを選んでも大丈夫です。
しいてオススメするならアーバニズム。
実際に雪山でもお世話になったし、林道に行くときは薄手のロンTとこのウェアで山を登りましたが、まったく寒くなかったので防寒着としての機能は十分だと感じます。
デザインも近代的でカジュアルなのも魅力。
そして、レディースが同デザイン、同じカラーバリエーションで選べるのはうれしい。
おすすめウェア - ボトムス編 –
インナー|UNIQLO ヒートテック超極暖
トップスと同じように考えることができます。
パンツによっては厚手のインナーは履けないのは注意が必要。
ボトムスも安定のヒートテックですが、パンツをタイトに履きたい場合は、超極暖は厳しいかもしれません。
通常のヒートテックか極暖を選ぶと良いでしょう。
パンツ|EDWIN WILDFIRE
やはり、最低でも防風性能は必要です。
後ほどご紹介しますが、オーバーパンツを履くのがもっとも効果的ですが、見た目が気になる人にはこんな商品があります。
表地は耐摩擦性に優れたコーデュラを採用し、裏地は防寒フリース、さらに生地の間に防風フィルムを挟んでいます。
外見では目立たないヒザパッドポケット付きなので安全面にもぬかりはありません。
右ポケットについているコインポケットは、バイクの押し引きに配慮し左ポケットに移設されています。
ここからもEDWINのこだわりが伝わってきますね。
オーバーパンツ|RS TAICHI カーゴ オーバーパンツ
やはり、防寒対策としてはオーバーパンツに勝るものはないでしょう。
見た目が良いなと感じたものをご紹介します。
カラーはブラック、ベージュ、カーキの3種類でオーバーパンツとしてではなく、直ばきでも着用が可能です。
レディースも同じデザインで展開されています。
防水性能が高く、膝やお尻にはフォームタイプのプロテクターを内蔵。
ただ、防寒性能がずば抜けて高いわけではないので、ヒートテックやEDWIN WILDFIREを併用するとさらに暖かく快適に。
その他の防寒対策
正しい重ね着ができているからといっても油断は禁物です。
首や手首、足首は気温の影響を受けやすい部分です。
ウェアのレイヤリングでカバーできない部分もしっかり守りましょう。
UNIQLO ウルトラライドタウン
朝方など、気温が上がりきらない時間帯は、どうしてもカラダが冷えてしまいます。
アウターとミドルレイヤーの間に着用し、第2の空気の層を作って冷気を完全にブロック!
おすすめなのはベストタイプ。
袖がないのでゴワゴワせず、コンパクトなのでかさばりません。
桐灰カイロ マグマ
通常のカイロより、すぐに高温になり冷めにくい、名前に負けないカイロです。
平均55度の発熱が6時間持続します。
貼らないタイプ、貼るタイプの他に、つま先用やミニサイズもあります。
ちなみにカイロを貼ってはいけない場所は心臓付近じゃ。
温めすぎると負担がかかり、めまいや吐き気などの症状が出ることもある。
オススメはおへそから指2本下がったところにあるツボ「気海(きかい)」と、おへそのちょうど反対側の腰にあるツボ「命門(めいもん)」じゃ。
ネックウォーマー
首には太い血管が通っているため、首を守るのは効果的です。
できれば、首だけでなく顔まで覆えるタイプがオススメ。
マフラーやスヌードはおしゃれでいいですが、巻き込み事故の心配や保温性能を考えると避けた方が良いでしょう。
ハンドルカバー
指先などの末端はどうしても冷えるもの。
グリップヒーターは、手の内側は暖かいのですが、やはり寒い。
ハンドルカバーは、見た目はいいとは言えませんが効果は絶大なので、ぜひ試していただきたいアイテムです。
冬でも春秋用グローブが使え、操作がしやすいのでクセになります。
グリップヒーターとの併用や、ハンドルカバー内にカイロを忍ばせれば、コタツのように暖かいですよ。
ハンドガード、ナックルガードを装備しているバイクにはこちら。カイロ用のポケット付き。
水筒
カラダが冷えた時は、内側から温めるのがもっとも効果的です。
ですが、休憩の旅に温かい飲み物を買うのは、地味にもったいない。
そして、せっかく買った飲み物がぬるかったという経験はありませんか?
保温機能のある水筒を準備しておけば、いつでもどこでも温かい飲み物が飲むことができます。
予算に余裕があるなら電熱ガジェット
発売当初は、高価格で手が出しにくいアイテムでしたが、お手ごろな価格になり導入しやすくなりました。
今では全身を電熱でおおえるほどのラインナップが揃っているので、快適さでいえば一番良いかもしれません。
ただ、電熱の熱は好き嫌いが分かれることと、バッテリーの管理や電源の確保が必要になります。
電熱ガジェットを導入する際は、USB電源も一緒に取付けましょう。
USB電源の選び方についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
ー ロングツーリングも安心!スマホホルダーとUSB電源のススメ。 ー
最後に - 正しい重ね着で冬を満喫しよう! –
冬のツーリングでは、防寒対策が重要になります。
運転方法やルートの選び方など、注意することは他にもありますが、暖かくすることが安全に楽しくツーリングするための第一歩です。
冬の澄んだ空気と、なぜかちょっと切ない景色は、今しか楽しむことができません。
正しい重ね着で寒さに対処し、冬のツーリングを満喫しましょう。
ではまた!
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