- エンジンオイルが高いと感じている
- 愛車のために信頼できるオイルを使いたい
- 安くて高性能なエンジンオイルってないの!?
MOTUL 300VやShell ADVANCE、YACCO GALAXIEなど、高級エンジンオイルはライダーに人気があります。ただ、高性能なエンジンオイルは3,000円/Lを超えることは珍しくありません。よくわからないメーカーのオイルは使いたくないけど、さすがに3,000円越えは高すぎる!
安くて高性能な、コスパの高いエンジンオイルはないものか。。。
そこでこの記事では、知る人ぞ知る神コスパオイルメーカー、LOVCA(ラブカ)のエンジンオイルで1万キロ以上走行したので徹底レビューします。これまでに使用したエンジンオイルのレビューもサラッとお届け!
オイルブランドにこだわりがあってもなくても試す価値あり!LOVCAのペール缶は安すぎて引くレベルです。
LOVCA(ラブカ)は日本発のオイルブランド
LOVCA(ラブカ)はLOVE(愛)とCAR(クルマ)を足して生まれた造語で、クルマを愛するすべての人に使ってほしいという思いが込められた日本のオイルブランドです。LOVCAがあまり知られていないのもそのはずで「良いものは口コミで必ず広まる」という考えから、宣伝広告をほとんど打っていません。
宣伝広告やレース費用は、信頼を得るために必要なコストといわれ、コストを商品に上乗せすることが一般的です。しかし、LOVCAは宣伝広告費を圧縮し、ネット販売を中心に展開して中間コストを削減することで、オイルの品質を一切妥協することなく、低価格を実現しているそうです。
レースシーンでも活躍する性能と信頼性の高さ
LOVCAはリーズナブルで無難なオイルかと思いきや、過酷なレースシーンでもがっつり使用されています。今もLOVCAのエンジンオイルが使われ続けていることが、性能はもちろん、信頼性の高さを表しているといえます。
私もサーキットなどでドリフトを楽しんだ経験があり、レブに当てまくる走りを続けるドリフト走行にLOVCAが使われていることが購入の決め手でした。
ラインナップが豊富で送料無料
LOVCAのエンジンオイルはグレードや粘度、容量が豊富です。低フリクションで高レスポンスのレーシングオイルや、街乗りに最適なロングライフオイルなど、走るシーンに合わせて選べます。メーカー指定の粘度はもちろん、お好みで高粘度を選ぶことも可能です。
容量は1Lと4L、20Lをラインナップし、容量が増えるほど安くなる、リピーターに優しい料金設定。しかも、27%OFFの大特価で販売中(2024年11月現在)で、5,500円以上なら送料無料(一部離島は除く)です!
LOVCA SPORT 15W-50 20Lを購入したよ!
過走行のNUDA900Rのために高粘度で安心できるオイルを探していたところ、LOVCAで求めていたスペックに近いオイルを発見!まずは4Lで試すことも考えましたが、せっかくガレージ付き住居に引っ越したので20Lを購入しました。
ほとんどのオイルメーカーにいえることですが、20Lで買う方が断然お得です。保管場所があるなら買わない手はありません。
「LOVCA SPORT 15W-50 SN/MA2/CF適合」を読み解く
いざ、LOVCAのオイルを購入しようとしたとき、つまずきやすいのが商品名。ずらーっと見慣れないアルファベットが並んでいるので、何を買えば良いのかわからないかもしれません。
そこで、私が購入した「LOVCA SPORT 15W-50 SN/MA2/CF適合」をもとに、簡単にアルファベットの意味を解説します。商品名以外はオイルの規格です。
15W-50はオイルの粘度規格
まだ馴染みがあるであろう「15W-50」はSAE規格という、オイル粘度を表す規格です。数字が大きくなるほど高粘度になります。先頭の「15W」は低温時のオイル粘度、後ろの数字が高温時の粘度です。基本的には、メーカー指定のオイル粘度を選ぶと良いです。
総走行距離が増えるとエンジン内部の隙間が大きくなるので、メーカー指定の粘度より高粘度のオイルを選ぶことがあります。逆に低粘度のオイルを選んでしまうと、故障の原因になるのでオススメしません。
SN/MA2/CFはオイルの品質規格
商品名の末尾「SN/MA2/CF適合」とはオイルの品質規格に適合しているという意味です。LOVCAは正式な認証を取得していませんが、規格相当の性能を誇ります。他メーカーでも認証を取得していない場合がありますが、悪質なメーカーもあるので注意が必要です。
LOVCAはあえて適合品とすることで、大幅なコストダウンを実現しています。
SN、CFはエンジンオイルの規格
「SN」はAPI規格と呼ばれるガソリンエンジン向けの規格です。以前は最高品質を表すアルファベットでしたが、2020年にさらに高品質な「SP」が登場しています。でも、バイクのエンジンオイルで「SP」はまだまだ少数派。旧規格になったとはいえ、「SN」は今でも問題なく使用できます。
「CF」はディーゼルエンジン向けの規格なので、今回はスルーします。
ちなみにMOTUL 300Vは2024年3月に「SP」へ移行したのじゃ。LOVCAのレーシングオイルも2024年10月に「SP」へ移行済みじゃぞ。他のラインナップもどんどんSPへ変わるはずじゃ。
MA2はバイク対応の証
「MA2」はJASO規格という二輪車用4サイクルエンジンオイルの規格です。ほとんどのバイクのクラッチはエンジンオイルに浸かっています。つまり、エンジンは滑らせてもクラッチは滑らせない絶妙な特性が必要になります。そんな無茶な条件を満たしている証がJASO規格です。
JASO規格ではバイク対応エンジンオイルが4つのグレードに分類されています。
グレード | 特 徴 |
---|---|
MA | バイクで安心して使用できる |
MA1 | MAの中で粘度が低め |
MA2 | MAの中で粘度が高め |
MB | スクーター向き |
クルマのクラッチは、エンジンを滑らせることをメインに考えています。クルマ用エンジンオイルをバイクで使用すると、クラッチが滑ってしまう可能性が高いので注意してください。
グレードの選び方について「MA2を選んでおけば間違いない」という話もありますが、メーカー指定のグレードを選ぶのが無難です。ほとんどのバイクはMA2を推奨しつつ、MA/MA1/MA2に対応しています。詳しくは取説をご覧ください。
スクーターはエンジンの構造上、MBが省燃費でオススメ。
【レビュー】NUDA900Rで使用したオイルたち
私はエンジンオイルの専門家ではないので、これまでに使用したエンジンオイルとLOVCA SPORTを比較します。まずは、これまでに使用したエンジンオイルのご紹介と簡単なレビューをお届けします。
MOTUL 7100 10W-40
初めて自分で選んだエンジンオイルがMOTUL 7100です。エンジンオイルは宗教だとよく聞いていたので無頓着でしたが、これまでに使っていたエンジンオイルとの性能の差を十分に感じました。
オイル交換を終えて、走り出してすぐに感じたことは、シフトフィーリングがかなり良いことです。シフトレバーを軽く操作するだけでスコスコ入って、かなり気持ちいい!気に入ったのでXL883Rにも使用していました。
ただし、3,000kmを超えたあたりからシフトフィーリングは劣化。オイル交換のタイミングがわかりやすいオイルでした。オイルでここまで変わるんだな、と痛感した一本です。
コスパは良かったので、ハイグレードなエンジンオイルが気になった人に入門編としてオススメします。
NUTEC NC-41 10W-50
メカノイズと高回転時にマフラーから出る白煙が気になっていたところ、大阪でお世話になっていたバイクショップで勧められたのが、少し硬めのNUTEC ESTER RACING NC-50。価格はMOTUL 7100よりちょっと高くなりました。
使った感想は、MOTUL 7100ほどシフトの劇的なスコスコ感はありませんが、カッチリしていて文句なしのフィーリング。オイルを硬くした分、吹け上がりが心配でしたが、まったく気になりませんでした!逆にエンジンがよく回って気持ちよく吹け上がっているような気が・・・。メカノイズと白煙も治まり、大満足のオイルです。
怖いのが、エンジンオイルの劣化が緩やか過ぎて気づかないところ。MOTUL 7100は急激に劣化する点がストレスでした。NUTEC ESTER RACING NC-50はオイルが新しくなるまで、変化に気づかないレベルです。
YACCO VX-300 15W-50
フランスのオイルブランドYACCOのVX-300。 福岡のバイクショップでエンジンのリフレッシュをお願いしたときに、過走行のバイクに優しいオイルと聞き、交換していただきました。
バルブクリアランスを調整した後に試走したので、メカノイズについては比較できず。シフトフィーリングはNUTECより少し硬め。エンジンオイルのライフは、NUTECと比較すると劣化はわかりやすいです。YACCO VX-300の吹け上がりはマイルドでNUTECの方が良く感じました。
バイクショップの方によると、YACCO VX-300は優れた冷却性と強い油膜が特徴で、空冷や旧車、過走行車両にオススメのオイルだそうです。個人的に、YACCO VX-300は悪くはありませんが、体感できる点が無かったので、リピートはないかも。次にメカノイズがひどくなったら試してみようと思います。
【レビュー】LOVCA SPORT 15W-50でオイル交換
さまざまなエンジンオイルを使用して、たどり着いたのがLOVCA SPORTです。当時、20Lで18,000円だったので、もし失敗してもギリギリ泣かずに話のネタにできるなという下心で購入しています。しかし、いい意味で裏切られました。
神コスパの20Lペール缶を購入するなら、ノズルとオイルジョッキは必需品です。ゴミの混入を防ぐことができるフタ付きがオススメ。
エーモンの廃油パックはちょうどいい容量でお気に入りです。
色は飾り気のないTHE オイル
赤色や緑色などの着色は無く、飾り気のない油色をしています。エンジンオイルに色がついていると、交換時にオイルの汚れ具合がわかりやすいです。でも、エンジンの故障に由来するオイル汚れなら、廃油パックを見るだけでわかるので、無色でも問題はありません。
メカノイズもシフトフィールも気にならない
結論はLOVCA SPORT 15W-50は普通に良い、です。使用した環境は、LOVCAを使い始めてから1万キロ以上走り、3泊以上の長距離ツーリングに2回ほど出かけました。オイル交換は基本的に3,000~4,000kmごとに行っています。
エンジンオイルの劣化は穏やかで、メカノイズやシフトフィールもYACCOより優れている感じがします(個人の感想です)。気になる点をしいて挙げるなら、オイル粘度15Wは硬いようで、冬はセルのがんばりが伝わってきます。また、オイル交換をサボったとき、シフトがやや引っかかるような感じがしました。サボってすみません。
一つ上のグレードにLOVCA RACINGに10W-50がありますが、8,000円ほど高かったのでケチってしまいました!高いとはいえ、20Lなら十分に安いです。
先日から、XL883Rのエンジンオイルとプライマリー&ミッションオイルもLOVCA SPORT 15W-50を使い始めたので、さっと消費して10W-50を購入しようと思います。
スポーツスター禁断のオイル統一レビューは近々公開します。
10万キロ超えの過走行車でも問題なし
10万キロを超えたNUDA900Rですが、LOVCAに変えてからもすこぶる元気です。電気系のトラブルはずっと抱えていますが、エンジンは絶好調。LOVCA SPORT 15W-50に変えてからも、マフラーからの白煙はなく、嫌なメカノイズもありません。
もし変化があったときは、追って更新します。
LOVCAは価格と性能のバランスがおかしいコスパ最強オイル!
今回は、口コミだけで広まるオイルブランド「LOVCA」のエンジンオイルをご紹介しました。
LOVCAはさまざまなレースシーンで活躍する信頼できるオイルブランドです。ラインナップは粘度や容量を細かく選べるほど豊富で、シーンに合わせてグレードも選べます。使用し始めてから1万キロ以上は走行しましたが、愛車は絶好調です。同グレードのエンジンオイルなら、神コスパのLOVCAをオススメします。
この機会にぜひ、低価格と高性能のコスパ最強オイルをお試しください。
ではまた!
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